不思議な気持ち、これまで深く考えた事が無かった気がする。
何故職場のあの人が気になるのか?自分の心にある引っ掛かりを掘り下げてみた。以前この件をカウンセラーに話していて、言われた言葉は「誰か似ている人がいるでしょう?」だった。その時は「自分??」と答えたが、カウンセラーは無言だった。自分に向き合い心の整理が進んできた結果、その時の答えが浮かび上がってきた。
「父に似てるんだ…」そして私は心の底から父が嫌いだったんだと思い至った。何故これまで思い至らなかったのだろう、これまでは母だけを憎んでいた。父を好きなんだと思い込もうとしていた、気付いちゃいけないという思い込みがあったのかもしれない。考えてはいけない領域、子供としての戦略だったのだろう、父まで憎んでは生きていかれない気持ち。
私は父と母に愛されたかったのだ、私は愛に飢えた子供時代を過ごしたのだ。酒を飲んで暴力を振るう父、自己憐憫と愚痴ばかりの母、機能不全家族。母よりはまだ私に優しかった、酒を飲み激昂して暴力を振るうとき以外は。
幼児の私は父と母に愛されていないと思い知るのは辛すぎたんだろう、心のカギがまた一つ開いた気がする。