今回は池井戸作品を読み進めました。今年一発目の投稿ですが、読み終わったのは昨年末です。
<あらすじ(抜粋)>
「現金が足りないんです」。銀行の支店で起こった現金紛失事件。捜索の結果、当日の日付の入った札束の帯封が女子行員のショルダーバッグの中から発見され、疑いがかかる。女子行員は盗ったことを否定し、ミスを隠したい銀行は支店長らが金を出し合って補填をすることに。そのうち、別の男性行員が失踪――。
東京第一銀行長原支店――中小企業や町工場がひしめき合う場所に立地し、それらの顧客を主な取引先とする銀行を舞台に、〝たたき上げ〟の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤を描く。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇。
登場人物一人ひとりにエピソードがあり、事件の話題に入ってからどう結びついていくのか興味を持ちながら読み進めた。なかなか真相まで入っていくのに時間を要し、少しだれてしまったが結末は個人的に意外な方向に進んでいったのでそこからは進むペースが速くなった。
結果としてすっきりとしない終わり方になってしまった。銀行員の闇の部分も随所に垣間見えて、実際はこうはないはずだよなと思いつつも池井戸さんが描くのだからそれが現実にあるかもしれないと思えてしまう。
大金が簡単に動く銀行員という職業。ふとしたことで人生を左右することになりかねないことをこの一冊で痛感した。さすがにそこは入社時にきつく言われるだろうけど。
そんな感じで今年も定期的に読書感想ブログを綴っていきます。
じゃこの辺で
<あらすじ(抜粋)>
「現金が足りないんです」。銀行の支店で起こった現金紛失事件。捜索の結果、当日の日付の入った札束の帯封が女子行員のショルダーバッグの中から発見され、疑いがかかる。女子行員は盗ったことを否定し、ミスを隠したい銀行は支店長らが金を出し合って補填をすることに。そのうち、別の男性行員が失踪――。
東京第一銀行長原支店――中小企業や町工場がひしめき合う場所に立地し、それらの顧客を主な取引先とする銀行を舞台に、〝たたき上げ〟の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上らない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤を描く。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮すことの幸福と困難さに迫った傑作群像劇。
登場人物一人ひとりにエピソードがあり、事件の話題に入ってからどう結びついていくのか興味を持ちながら読み進めた。なかなか真相まで入っていくのに時間を要し、少しだれてしまったが結末は個人的に意外な方向に進んでいったのでそこからは進むペースが速くなった。
結果としてすっきりとしない終わり方になってしまった。銀行員の闇の部分も随所に垣間見えて、実際はこうはないはずだよなと思いつつも池井戸さんが描くのだからそれが現実にあるかもしれないと思えてしまう。
大金が簡単に動く銀行員という職業。ふとしたことで人生を左右することになりかねないことをこの一冊で痛感した。さすがにそこは入社時にきつく言われるだろうけど。
そんな感じで今年も定期的に読書感想ブログを綴っていきます。
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