これまで読んできたジャンルとは異なり、実話をもとにした作品に手を出してみました。
舞台はイギリスのブライトンになります。三笘が所属していたり、ラグビーワールドカップで日本が南アフリカを破った地として知られるあのブライトン。なんとなく日本人にとっては良い印象を持ちやすいブライトンの印象ですが、住んでみないと見えてこないことがたくさんあるなと読みながら思いました。
色んな人種が住む町ということは、それだけいろんな考えを持つということであり、残念ながらそれが差別に繋がってしまうこともある。
イギリス人の旦那と作者である日本人の妻。そしてそこから生まれてきた息子。日本人であること、そして日本人から生まれてきた子供ということで「アジア人」と見られ、良い部分よりも差別の対象となる部分が表面的に出てしまうのは、残念なことだけど現実として起こっていることである。
それでも強く生きていくこと、共存していくように行動できることはすごく勉強させられたし、世界は一つにしていかないといけないなと感じさせる。
人種による差別は絶対に許されるものではなく、お互いに理解し合えることが大切。自分の会社にも徐々に日本人以外の採用を始めているけど、距離を置く必要は無いし、かといって過度にリスペクトし過ぎるのもよくないと思う。同じ社員としてフラットに接することが最もストレスなくお互いに過ごせるのではないだろうか。
書かれているすべてが実際に体験したことだからこそ説得力がある。テレビの報道ですら偏っているし、最近は欲しい情報しかSNSで得ることがないので、こういった今まで耳や目にしてこなかったことを知ることができるのは本の良い部分かなと思う。
普段はミステリーを読むことが多いが、こういったシリアスな作品も定期的に読むようにしていきたい。
じゃこの辺で
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