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江波戸哲夫「集団左遷」

2019-05-21 22:34:48 | 小説・マンガ感想

現在ドラマでやっている「集団左遷」の原作本です。実際にはドラマと本では内容も異なっていますが・・・。

 

<あらすじ(抜粋)>

篠田洋が本部長を命じられた首都圏特販部は、大量解雇を目的とした新設部署だった。各部署からの精鋭50名というのは名ばかりで、不況下の不動産業界で初年度60億という実現不可能な販売計画を副社長の横山は押しつけてくる。しかも他部署からは妨害すら受ける始末。社内で無能とされた部下たちとなんとか陣営を整えた篠田は、奇蹟の大逆転をめざし大口の取引を取り付けたが!?



ドラマは銀行を題材としているが、原作は不動産を題材とした作品でした。不動産業界についてあまり詳しくなかったので、物件の売り方やそれに対する乗り越えるべき壁などいろいろと勉強になりました。新設部署に配属された4人の部長も個性がそれぞれ出ていて、読み進めやすかったですね。

今回のドラマは同作者の「銀行支店長」と併せて読み進めるとよいみたいですね。こちらは読む予定はありませんが、これを読むことで福山の役作りがさらに見えてくると思われます。

 

ドラマが「集団左遷」の原作そのままでなかったのは残念だと思っていましたが(銀行マンの話は池井戸作品でお腹いっぱいだし・・・)、原作のラストがすっきりしないことも影響していたのかなと感じる。大体の結末は想像できてはいましたが、その結末に至るまでどう結びつけるかについて最後まで気になっていました。まさかあんなことになるなんてね・・・。

原作のラストを知ったうえでもう一度読み進めると、あの時のあれはそういうことだったんだなと気づくことが多かったです。

 

次に読み進めようとしているものは久々にミステリー物になります。次回の更新をお楽しみに。

 

 

じゃこの辺で

 


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