亀と鴎の挑戦

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【わずかな隙が】第17節 大分-長崎【勝ち点2】

2023-05-21 20:47:11 | トリニータ2023

得られた勝ち点は前節の山形戦よりも多くなったが、ショックな度合いは個人的には山形戦よりも大きかった。

 

 

前半から長崎の粗さが目立った展開となった。クレイソンは昨年の対戦でも荒い印象があったが、しっかりとファウルをとってくれる主審だったのでトリニータが主導権を握りやすい展開となった。

そして宮城が退場になったことで、長崎の攻撃の枚数が減ることになる。守備の枚数は変わらないので、トリニータとしたら得点が奪えない時間帯が長く続けば焦りに変わる不安はあったが、野嶽からの縦パスに藤本が思い切りのよいシュートを放ち前半のうちに先制に成功する。

そうなれば長崎も反撃に出るしかなく、そこで数的優位が効いてくる展開となれる。良い雰囲気で前半を折り返すことができた。

 

 

あとは追加点さえ奪えればゲームプランとしては完璧だったが、思うように仕留めることはできなかった。波多野のファインセーブもあったりしたが、それよりもシンプルにフィニッシュまで終わらせればよいのに無駄にワンクッションを置いたり、パスで終わらせようとしたりとした部分にモヤモヤを感じていた。

1人多いのは言うまでも無く有利であるのだが、有利であるという心理的状況が悪い意味で余裕を生んでしまわないか心配していた。油断はしていないだろうけど、リスクを負ってまで責める必要は無いという気持ちはあったのかもしれない。監督の指示なのか選手の判断なのかわからないが、追いつかれた時に再度エンジンをかけるのは余程頑張らないと難しそうだなと感じていた。

 

羽田は攻撃で存在感を見せていたが、これまでボランチで出ていた野嶽や弓場、保田と比べるとポジションに入るのが遅れているなと感じることが多く、その分相手のプレッシャーが来るタイミングも早くなるので余裕のない状態でパスを送るシーンは割と多くみられた。

失点に繋がるフリーキックを取られたシーンも、羽田のところで引っかかったところが起点となってしまった。高さと言う武器があるのは魅力的であるが、パスを受けて前へと展開ができないと攻撃のチャンスは増えてこないし、失点も止まらなくなる。どのシステムであれボランチが心臓的役割になるのは変わらないので、期待の意味を込めて厳しめに行ってみました。

 

 

1-1で試合終了。失点は防げたかもしれないけど織り込み済だと思うとして、やはり追加点を奪えずに長崎に勢いづかせるきっかけを作られたことが一番悔やまれる。

山形戦を受けて気持ちを引き締め臨んだ1戦だと思っていて、実際に気持ちが見えた選手はピッチ上でも表現できていた。ただ全員が同じ気持ちで戦えていたかと言われると、残念ながらそうは見えなかった。システムを変えたり選手の配置を変えたりして策を講じているが、それよりも中だるみと言うか、集中した気持ちが最後まで持続できないところに心の隙を感じてしまう。わずかな隙かもしれないが、その僅かで勝ち点2を失うことになってしまう。

そこが開幕当初のように高めていければ、3-4-2-1のシステムでも、メンバー固定でも結果は残せることができる。むしろ普段やり慣れている方法でいければより自信へと繋がることが期待できる。4バックのシステムが必ずしもダメとは言いたくないけど、4バックにすることでトップ下が1枚となり、野村のところが完全に消されるようになったなとここ数試合で感じる。

細かく分析した結果色んな策を練って試合に臨んでいるだろうけど、それよりもシーズン当初から作り上げてきた形を簡単に捨ててほしくないなという想いはある。これまで積み重ねてきた勝ちや勝ち点って、結局は相手に対策されるまえに奪ってきたものであって実力で奪ったものではないと認めてしまうようなものだ。

システムや選手を入れ替えたとしても、結局は監督をはじめとしたスタッフの"色"を変えない限りはチームを変えることは難しい。下平監督を変えてほしいという要望ではなく、これまで積み上げたものを大事にしてほしいと願っているだけである。連戦をこなしていくうえでこれまで出番のなかった選手の起用が多くなったが、出られないのはそれなりに理由があるのだというのは試合を観ても納得ができるし、スタメンを固定せざるを得なかったという監督の判断に関しては十分に理解できる。これまで出番の無かった選手には奮起してほしいと期待して見ていたけど、実力以外のところで上回ることができないようじゃ厳しい。もちろんすべての選手に言える話ではなく、宇津元とかは前への姿勢があったから報われてほしいなと思ってたよ。

 

 

まずは一つになり切れていない気持ちをどれだけ開幕当初と同じレベルまで戻せるかどうかだが、少しでも隙があると次の対戦相手である秋田は確実に突いてくる。秋田は一体感で上位に進出しているようなチームだし、今のトリニータにとって最も厄介な相手ともいえる。メンタルではなく本来のサッカーの楽しみ方である技術と技術のぶつかり合いができるように、この1週間で気持ちを高めていきたい。

 

 

 

じゃこの辺で


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