
こんばんは~
北風が吹いて、先日より少し冷えた屋久島サウスでした。
でも、ご来店のお客様は口々に暖かいとおっしゃってました。
明日も曇りそうですが、雨はなさそうですね。
素敵な一日にしてください。
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ということで、今日のカテゴリーは久々の『工房日記』です。
まずトップ画像は、久々の『精密王』田上くん登場です!
文化祭出品作品をわざわざ見せにきてくれました。
ありがとうございます。
まずは夜光貝のライトです。

光るところは、夜光貝の裏から彫り込んでいます!

反対面を見てみるとこんな感じです。
素晴らしいでしょう!

超マクロで接写してみました。

すごいですね!
そして、次はカービング(彫刻)作品です。

大きさと緻密さがわかるように、スケールをおいて接写してみました。

本の隣にはかわいい鳥さんがいますねぇ


そして圧巻の女性の顔の表情です!

いや、素晴らしすぎですねぇ

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ということで、タイトルにあります『アナログ』という言葉を、今日は考えてみましたよ。
先ほど紹介しました田上くんのカービングの作品の中に、実はわかりにくいのですが、削りすぎて少し穴のあいた部分があるのです!
しかし、
この穴は、開いてしまうともう元には戻りません。
はい!
これがアナログの世界ですね。
後戻りできない。
修正できない。
一発勝負。
音楽で言うと、
アドリブ
インプロビゼイション
でしょうか!
逆に言うとデジタルは、後戻りも修正も自由自在の不死身の形ですね。
俗に言う何回も『リセット』できるという言葉もこのデジタルからきてる言葉です。
例えば、自分のこの簡単なイニシャルも、実にアナログ的な作風なんですよ!

はい!
型は一切使ってません。
すべてフリーハンドの手書きです。
先ほどの話しの一発勝負です。
勝負と言う偉そうなものではないですが、型を使って型通りのラインで切り落とすことに魅力を感じていません。
やはり人間ですので、その日の調子があります。
昨日の夜に食べたものも違えば、睡眠量も違います。
微妙に指先の感覚がその日ごとに違ってきます。
それを、ひいたライン通りに切り落とそうとすると無理がかかるのです。
書道と同じように筆を置いた時点で、そのラインはもう決まってます。
ましてや、ひき終わったラインを修正することはできません。
曲線の美しさとは、この潔い一筆の中にこそ脈打っていると思います。
何年経ってもカービングは緊張します。
急に声をかけられるとビックリもします。

でも、それがいつまで経っても楽しく作品を創れる秘密だとも感じます。
昔、ある方に「こんなこと(単純作業)をいつまでも続けていくの嫌じゃない?」と言われたことがあります。
その時に何を答えたのか、今は忘れてしまいました。
ただ、今思うのは、音楽のアドリブのように、まったく飽きもしないし楽しいという事実です。
逆にデジタルの世界で、修正による修正の作業は自分にとって辛い作業だとも感じます。
ただ、都会では、そういうデジタルな仕事をしなくてはいけないし、まわりの環境も常にデジタルな事柄が多いですよねぇ。
だからこそ屋久島に来られる方々は、こういうアナログな世界に惹かれるのではないでしょうか。
一発勝負なんて、安全の対義語みたいなもんですよねぇ

普通はできません。。。
だからこそ、自分は毎日、荒れた即興のアドリブ世界の海を泳いでいきたいと感じます。
新米が偉そうなこと言ってごめんなさいねぇ。。

そして、
また、最近音楽の世界を見てみると『モデリング』という言葉もよく耳にしますね!
『たとえば、1960年製のフェンダーのツインリバーブをモデリング(再現)した音』ってかんじです。
コピーはデジタルの世界の一番得意とすることですね。
でも、コピーということは、そのコピーもとの元祖があるわけです。
もちろんその元祖(本物)はアナログ製品でした。
本物という言葉自体を毛嫌いする方もいらっしゃいますので、元祖と言う言葉にしてみました。
たしかに何が本物で何が偽物ということは、難しい判断が要りますし、物差しを統一しないと決めれません。
あっ、横道にそれた。。。
ということで、モデリングという言葉はわかりやすいですね!
今の音楽楽器市場も、安価で機能もりだくさんなモデリング市場が席巻しています。
でも、それとは逆にアナログなハイエンド(高額)市場も活気づいています。
けっしてハイエンドになりたいわけではないですが、自分の性質からデジタルにむいてないので、これからもアナログの世界を突き詰めていきたいと感じました

そして、それに気付かせてくれた屋久島に感謝!
こんな感覚を田上くんの作品を見てかんじました!
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それではあすもhonuは元気に営業です!
mahaloha
