諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

 迎 春

2020-01-05 15:15:11 | 日記

 

  あらたまの 空のひろさよ 蒼深む

        光満(み)つれど 道に人無く   夢蔡

   

   

   正月、 かつてはーーー

  若宮稲荷神社へ初詣を兼ねて、ご近所が集まって新年の挨拶を交わし、

  茶碗酒で乾杯し、いい機嫌になって、しばしの大談笑・・

  

      いまは、集まって挨拶を交わす風習は無くなった。

  「少子高齢化」そのものの「ご近所」である。

  人の気配がない辺りに、集まるのは鳥たちだけである。

 

 オナガの群れは、一日に数度庭に落ちている餌を探す。

 ( 彼らも何もないのは気の毒で、飯粒を撒いておいたりする)

   しかし、慣れない。用心深く、少しの気配で飛び去る。

  ヒヨドリも群れ来て、家庭菜園の白菜の頭をつつき喰う。

  我が家の欅を基地に、専業農家のブロッコリーを狙う。

 

  

    木枯らしに 吹かれて欅 ひと葉無く 

         枝のあわいに めじろ来鳴きし   夢蔡

 

 

        -------<了>---ーーー



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