諸葛菜草叢記

 "窓前の草を除かず“ 草深き(草叢)中で過ごす日々の記

恋の鶺鴒(セキレイ)

2020-03-18 17:01:52 | 日記・エッセイ・コラム

 

     川の瀬に 東風(こち)吹きさせば 鶺鴒(せきれい)は

           春の戯(たわ)むれ 求め 鳴き交(か)ふ

                        ー 夢蔡 ー

  「 ~うまし国ぞ 蜻蛉島(あきずしま) 大和の国は 」

   (万葉 巻1-2) 34代 舒明天皇の御制歌の末尾です。

  *( ああよい国だナ~。蜻蛉島 大和の国は~!)

   

   この【 う ま し 国 】が生まれたのも、

   混沌の下界に国を作ることを命ぜられ、天から降り立った

   イザナギ、イザナミの努力のたまものでした。

   二人は、最初、夫婦和合が、上手くいきませんでした。

   そこで・・・! 鶺鴒の助言により

   (鶺鴒の)尾羽を、上下に振る様子を、真似しました。

   すると、うまくゆき、「大八島」(おおやしま)が生れました。

 

   この功績で、セキレイは、

   【教え鳥】【恋教え鳥】【嫁ぎ教え鳥】の異名を貰います。

   そして、その名の通り

   春先は、仲良く、水辺を飛び交っております。

 

  近年では、人間界=”ご近所”に依存し始めました。

  公園、スパーやコンビニの駐車場などには、常時おりますが、

  春の畑で、耕運機の音がしますと、早速やって来ます。

  掘り起こされた土の中から出てきた虫を狙ってです。

 

   庭に来る鳥に加えてもいいかもしれません。

  

 

         -------<了>------

 

  

  

     


庭に来る鳥 ③ キジバト・・②

2020-03-16 14:30:30 | 日記・エッセイ・コラム
  
   きじ鳩は  体内時計に せかされて
             
     連(つ)れそいと止まり 愛(あい)語(かた)らいし
                 
                         ~ 夢蔡 ~
     
 
       
   
  きじ鳩夫妻は、毎年、庭先の”ヒマラヤスギ”に巣をかけます。
 
   彼らが、何回目の”春”を迎えたのだろうか・・。
 
   実は、解っておりません。しかし、ここ数年は、
 
   庭の [ハトの食事〕場には、当然ごとく、やって来ます。
 
   餌の撒かれる時間もわかっております。夫婦の”縄張り”です。
 
   ( 巣立った子供は、独立のため追いはらわれる )
 
 
 
  雄鳩の”婚姻”ディスプレーである。
 
  体長は、33センチ( 野鳥観察の大きさの標準)を
 
  さらに大きく見せようとしています。
 
    
  デデー~ ポッポー~なんて、のんびり鳴きません。
 
  ブオ^~!ボオーー   低温の声で鳴きます。
 
  雌の背後に迫ります。まだ少し早いのか、メスは逃げます。
 
  まだまだ、タイミングは、早そうです。
 
 
   もう少し、待ってネ----<了>----

すみれの花~咲く頃~#

2020-03-15 15:46:47 | 日記

   

    山の辺(べ)の 落葉だまりに すみれ生(お)ふ

          薄(うす)き紫 片隅(かたすみ)の春  

                                                                        ー夢蔡ー

 

  ここは、小高い丘のよく整備された 【散歩道】 である。

  上り口から、2000歩程で、頂上となる。

  2往復もすれば、それなりの運動になるだろう・・か?。

  しかし、ゆっくり歩いて・・。

   消費カロリー  150 - !! 程度だって 。

  「つぶあんぱん」は、320カロリーとか。

   食べられませんーーーーー

 

   アッ! その木の根元に、スミレが咲いていますよ~

   余分なこと考えず、足元に注意してください。

   【アオイスミレ】 山地に多く、開花がはやいスミレ  

     

    山路来て 何やらゆかし  すみれ草   芭蕉   

  

   松尾芭蕉 ~ 野ざらし紀行 ~ 

   江戸をたって、故郷の伊賀上野を訪ねる旅である。

   全部歩くのだから、それなりにきつい。

   途中、不破の関、大垣至る頃には、

      しにもせぬ 旅路の果てよ 秋の暮

   野の道、山道を、何十里も踏破するのは、きついだろう。

   疲れるであろう。

   「しにもせぬ~ 旅路の果て~」とか、気分も晴れぬ。

   そんな折に、大津に至る道、山路を越える時に

   「すみれ草」~小さく頑張っている自然に出会う。

   ホッとしただろう。心安らいだのであろう。

     ( 以上は、筆者の憶測でありますがーー

  

    感受性を豊かに持って、自然を楽しみ、散歩しましょう。

      --------<付録 >------

    我が 庭の青桐の根元に 咲いた タチツボスミレ 

    毎年、よく咲きます。

    直径で50センチほどのスミレ叢(むら)になっております。

            

              ------<了>-----   


青鷺頑張るぞ

2020-03-14 15:11:16 | 日記・エッセイ・コラム

 

    陽を仰(あお)ぎ 生気みなぎる 季(とき)なれど

             「改良田圃」の  瘦(や)せた青鷺  夢蔡  

 

   機械化で生産性を上げるため、田圃は、直線的に改良され、

   U字溝の水路が走ります。

   近年の田圃は、生き物にとっては、生きにくいところです。

   沼は、水路補修のため、水が抜かれず、深いです。

   立込みで、小魚を追うこともかないません。

   本日は、利根川の支流に沿って、ざら瀬をさぐりました。

   ついに10キロほど先の利根川本流まで行ってきました。

  

   さて、また申し--*-恋の季節です-<>ーー

  体は、自然に動きます。さあさあ、巣作りであります。

  

  痩せても、枯れても男であります。頑張りま~す。

  歌を詠(よ)む,感性などには馴染(なじ)まない

  とか、言わせません。

  雛(ひな)が生まれましたら、また、お目にかかりましょう。

 

             ------<了>-------

  

   

 

 


菜の花やさしく

2020-03-11 13:53:01 | 日記・エッセイ・コラム

 

  土手沿(ぞ)いの 陽だまりに咲く 菜の花に 

     胡蝶(こちょう)取り付き  喉(のど)潤(うるお)せり  夢蔡

 

  関東南岸部を、低気圧が、雨を降らせ通り過ぎた後、

  関東北隅は、北の風となります。冬越しのサナギから

  生えてから間もないのか、体長は、かなり小さい。

  よって、風に流される。

  気候が安定せず、長く草の下に潜んでいたか・・⁇ 

  菜の花に取り付き、蜜を吸っていた。

  結構、長い時間であった。

 

   畑は、春耕の時期である。

   苦土石灰・化学肥料が撒かれて、トラクター深耕する。

   畑回りは、除草剤が行き届く。

   蝶が生活する快適な環境ではない。

 

 堤の菜の花群落は、いよいよ盛んになってきました。

 蝶たちにとって、ここが、一生の住まいなのであろう。

 

   ふるさとは 泣けとごとくに 菜花かな  夢蔡

     

      これで----<了>--するところ

  

   *本日は、3月11日 PM3:00 東日本大震災発生の日。

    町内の拡声器放送で、黙祷の合図.  合掌

  

   世を挙(こぞ)り 心傲(おご)ると 歳(とし)久し

  天地(あめつち)の 譴怒(いかり)いただきにけり

                       -北原白秋ー

   天譴(てんけん)論=儒教的な天罰論なるものがあって

  「大災害などは、腐敗堕落した社会への天罰」とした。

   白秋の短歌は、これを下敷きにしている。

   「天地の怒り」とは、関東大震災である。

   こんにち、天罰論的発想は、いかがなものと

   思われますがーーー。

     *【 譴 】ケン

       ①とがめる ② しかる ③ いかり

              「新選漢和辞典」(小学館)

   しかし・・

   復興五輪とかいって、

   競技etc設備の、兆円越えの大過剰投資を見れば、

   白秋の短歌 前 「十七文字」は、参考になる

   警告の言葉かもしれません。

   

 

        ------<了>-------