川の瀬に 東風(こち)吹きさせば 鶺鴒(せきれい)は
春の戯(たわ)むれ 求め 鳴き交(か)ふ
ー 夢蔡 ー
「 ~うまし国ぞ 蜻蛉島(あきずしま) 大和の国は 」
(万葉 巻1-2) 34代 舒明天皇の御制歌の末尾です。
*( ああよい国だナ~。蜻蛉島 大和の国は~!)
この【 う ま し 国 】が生まれたのも、
混沌の下界に国を作ることを命ぜられ、天から降り立った
イザナギ、イザナミの努力のたまものでした。
二人は、最初、夫婦和合が、上手くいきませんでした。
そこで・・・! 鶺鴒の助言により
(鶺鴒の)尾羽を、上下に振る様子を、真似しました。
すると、うまくゆき、「大八島」(おおやしま)が生れました。
この功績で、セキレイは、
【教え鳥】【恋教え鳥】【嫁ぎ教え鳥】の異名を貰います。
そして、その名の通り
春先は、仲良く、水辺を飛び交っております。
近年では、人間界=”ご近所”に依存し始めました。
公園、スパーやコンビニの駐車場などには、常時おりますが、
春の畑で、耕運機の音がしますと、早速やって来ます。
掘り起こされた土の中から出てきた虫を狙ってです。
庭に来る鳥に加えてもいいかもしれません。
-------<了>------