皮膚病(尋常性乾癬、アトピー)専門神戸寶元堂薬局ブログ

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体を温める生薬とスパイスの組み合わせ

2024-11-12 06:33:05 | 薬膳

冬の寒さが厳しくなる時期には、体を温める生薬やスパイスを使って、冷え対策をすることが大切です。東洋医学では、体を芯から温める食材や生薬を「温性食材」と呼び、寒さに弱い「腎」や「脾」を助ける効果があります。以下、代表的な生薬とスパイスの組み合わせを紹介します。

1. 生姜と紅茶
生姜は「温性」の食材で、体を温め、血行を促進する働きがあります。紅茶に薄切りの生姜を入れることで体が温まり、冷え性の改善や風邪予防に効果的です。また、生姜は消化器系を助けるので、食後の飲み物としても良いでしょう。

2. シナモンと黒糖
シナモン(桂皮)は、血行促進や抗酸化作用があり、体を温める効果が期待されるスパイスです。黒糖と合わせることで、体を温める力が増し、気を補う働きも期待できます。冬にはシナモンと黒糖を使ったお茶や温かいデザートがぴったりです。

3. クローブと蜂蜜
クローブ(丁子)は「温性」のスパイスで、胃腸の働きを助け、冷えからくる痛みを和らげる効果があります。蜂蜜と合わせると、のどの痛みや風邪予防にも役立ちます。お湯にクローブと蜂蜜を入れた飲み物は、甘くスパイシーな風味で飲みやすく、風邪の初期症状にも良いとされています。

4. 八角と紅棗(なつめ)
八角は「温性」のスパイスで、消化を助ける働きがあり、胃腸を温めます。紅棗(なつめ)と一緒に煮込むと、甘みと風味が増し、体を内側から温めるお茶として楽しめます。特に、紅棗には「気」を補い、血を養う作用があるため、冷えや貧血に悩む方におすすめです。

5. 当帰と山薬(やまいも)
当帰は「血」を補い、血行を促進する作用があるため、冷え性や貧血に効果的な生薬です。山薬(やまいも)と一緒に煮込むと、体を温めると同時に「気」を補う力が強化され、特に冷えが強い時期にぴったりです。お粥やスープに加えることで、日常的に取り入れやすくなります。

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