寒さが厳しくなり、冷えが気になる時期に、体を温める薬膳飲料は体調を整える手助けになります。ここでは、薬膳の視点から冷えを改善するための温かい飲み物をいくつか紹介します。
1. 黒豆とショウガの温活茶
黒豆は「温性」の食品で腎を補い、体を芯から温める効果が期待できます。ショウガと組み合わせると血行促進効果が増し、特に冷え性の改善に適しています。黒豆を軽く炒ってからお湯で煮出し、スライスしたショウガを加えることで、香ばしく風味のある温活茶が完成します。香りと温かさでリラックスでき、冬の冷えや疲労感にぴったりです。
作り方:
- 黒豆大さじ1を軽く炒る。
- 鍋に黒豆と水500mlを入れ、10分ほど煮出す。
- ショウガ数枚を加え、さらに3分煮てから火を止める。
2. ナツメとシナモンのホットドリンク
ナツメは「気」を補い、血行を促す食材で、疲労回復や冷え性の改善に効果的です。シナモンも体を温めるスパイスであり、胃腸を保護し、消化を助ける効果があります。甘みが欲しい場合は、はちみつを加えるとさらに飲みやすくなります。
作り方:
- ナツメ4~5個を鍋に入れ、水300mlとシナモンスティック1本を加えて煮る。
- 10分煮出したら、はちみつを加え、お好みで味を調整する。
3. 甘酒と黒ごまのミルク
甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれ、豊富なアミノ酸やビタミン類が含まれ、体を温めつつ滋養を補う飲み物です。黒ごまを加えることで、腎を補い、体の内側から温める効果が増します。甘酒の甘みと黒ごまの風味が混ざり合い、冷えと疲れに効果的なホットドリンクです。
作り方:
- 甘酒(無糖)100mlと牛乳または豆乳100mlを鍋で温める。
- 黒ごま大さじ1をすり鉢ですり、甘酒に加える。
- よく混ぜてカップに注ぎ、完成。
4. 陳皮と生姜の温かいハーブティー
陳皮は乾燥させたみかんの皮で、胃腸を整えて消化を助け、体を温める働きがあります。生姜と組み合わせることで血行を促進し、冷え性や風邪予防に効果的です。柑橘系の香りが広がり、気分もリフレッシュできる一杯です。
作り方:
- 陳皮5gとスライスした生姜1片をポットに入れる。
- 熱湯を注ぎ、5分蒸らす。
これらの薬膳飲料は、手軽に取り入れることで冷えの緩和や免疫力向上に役立ちます。寒い季節にぜひ取り入れて、体を温かく保ちましょう。
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