皮膚病(尋常性乾癬、アトピー)専門神戸寶元堂薬局ブログ

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乾燥する季節に「肺」を潤すのに適した食材

2024-11-11 11:27:13 | 薬膳

 

乾燥する季節には、私たちの身体、とくに「肺」が大きな影響を受けやすくなります。東洋医学では、肺は乾燥に弱い臓器とされ、乾燥によって肺の機能が低下すると、咳や喉の痛み、肌の乾燥など、さまざまな症状が現れると考えられています。そこで、乾燥からくる不調を和らげるために、肺を潤す効果のある食材がとても役立ちます。ここでは、そんな「肺」を潤すのに適した食材をいくつかご紹介します。

1. 梨

梨は、秋から冬にかけて旬を迎える果物で、「肺」を潤す効果が高いとされています。梨には水分が多く含まれており、乾燥した喉を潤し、炎症を鎮める効果が期待できます。また、梨はビタミンCや食物繊維が豊富で、免疫力を高め、便通を改善する効果もあるため、乾燥した季節に体を整えるのに最適な果物です。生のまま食べても良いですが、蒸したりスープにしたりすることで、体を冷やすことなく効果的に取り入れることができます。

2. 白木耳(しろきくらげ)

白木耳(しろきくらげ)は、「植物の燕の巣」とも称されるほど、美肌効果や保湿効果に優れた食材です。乾燥する秋冬の季節には、肺を潤し、喉の不快感を和らげる効果があるため、風邪や咳の予防にも役立ちます。白木耳は特にコラーゲンや食物繊維が豊富で、体の中から潤いを与えつつ、腸内環境も整えます。料理に取り入れる際は、白木耳を戻して煮込み、スープやデザートなどに利用するのが一般的です。シロップや果物と合わせたスイーツとしても楽しむことができます。

3. 蓮根(れんこん)

蓮根は、肺を潤し、呼吸器の健康をサポートする食材です。シャキシャキとした食感とほのかな甘みが特徴で、ビタミンCが豊富に含まれているため、免疫力を高めつつ、乾燥による肌荒れを防ぐ効果もあります。また、蓮根にはポリフェノールやムチンといった成分も含まれており、抗酸化作用や粘膜の保護にも役立つとされています。蒸したり煮込んだりすることで食感が柔らかくなり、肺を潤す効果が一層高まります。スープや炒め物に加えることで、簡単に取り入れることができます。

4. 銀杏

銀杏も、肺を潤す働きがあるとされる秋の食材です。古くから漢方でも用いられ、咳や喘息の症状を和らげる効果が期待されています。銀杏はビタミンB群やカリウム、食物繊維が豊富で、腸内環境を整え、デトックス効果も期待できます。ただし、銀杏は過剰摂取すると中毒症状が出る可能性があるため、一日10粒程度を目安に取り入れるのが良いでしょう。茶碗蒸しやおこわ、炒め物などに加えると、食卓を彩りながら肺を守ることができます。

5. 百合根

百合根も肺を潤し、咳を鎮める働きがある薬膳食材です。滋養強壮の効果もあり、疲労回復や安眠効果も期待できるため、秋冬の体調管理には欠かせない食材の一つです。百合根はホクホクとした独特の食感があり、甘みがあって食べやすいのが特徴です。蒸してそのまま食べたり、おかゆやスープに加えたりすることで、体に優しく取り入れられます。また、デザートとしても利用できるため、幅広い調理法で楽しむことができます。

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