HPS Japan -チャイルドフレンドリーな医療と環境の実現のため、奮闘している人たちのブログ-

本ブログは、HPS(ホスピタル・プレイ・スペシャリスト)に係る情報を発信しています。

今年度から、HPS養成に関して用いる用語を整理しました

2011年04月14日 | 日記

我々は、ホスピタル・プレイ・スペシャリスト・ジャパンではなく、
ホスピタル・プレイ・スペシャリストの養成を行っております。

履修証明書もホスピタル・プレイ・スペシャリストに統一しました。

統一した理由はとても簡単で、我々の養成する
ホスピタル・プレイ・スペシャリストは、
世界中の国で活躍するホスピタル・プレイ・スペシャリストと
同じ目的、同じ倫理、同じ知識、同じ技術を持っている
同じ専門職だからです。


また、HPSは英国を発祥の地とし、ニュージーランド、
オーストラリア、そして香港がそれぞれ独自の養成を行っていることは
常々お伝えしてきましたが、どの国の養成も
ホスピタル・プレイ・スペシャリストという資格名称で養成を
行っており、名称に国名は入れていないのが現状です。

極端な話かもしれないですが、日本のナースやドクターだって、
英国のナースやドクターとは違う教育内容で養成されますが、
ドクタージャパンやナースジャパンとは呼んでいないですよね。

それと同じです。


そもそも、教育がその国の文化を反映し形作られることは
極めて当たり前ことなのです。

HPS養成事業を始めたときに、本学の管理者を交えて
名称に関する話し合いを行ったことを思い出します。


英国からは「全面的に協力するが、日本の文化にあった専門職の
養成を行ってほしいので、英国の方法をそのまま押し付ける
つもりは全くないし、独自の養成方法を確立してほしい」
と言われました。


当時はまだ手探りだったのですが、これから始まる長い道のりと
険しい山を登る覚悟、そして日本で始まる遊びをツールにした
病気の子どもを支援する専門職の養成への期待と自負心を込めて、
名称はHPSJapanと名付けられました。

しかし、他国と同じようにHPSとシンプルに名乗ることにしました。

HPSJapanは、我々の組織名だとお考えください。

あまり大した話でもないのかもしれませんが、
関心のある人のためのニュースです

まっちゃん


被災地への訪問【第Ⅱ弾】

2011年04月14日 | 日記
前回、スマイルプロジェクト第1弾として、
南三陸町に訪問させて頂いた同僚の報告書に中に、
「ストレスフルな避難所生活には特に子どもたちが
夢中で遊びきれるための『モノ』とそれを引き出せる
『ヒト』が欠かせない」という一文がありました


よって、次回の訪問が可能ならば、ものだけでなく
人(HPS)も行きたいねと話していたところ、
物資と人と両方行ける算段がつきましたので、お知らせさせて頂きます


第Ⅱ弾は、4月28日出発、5月1日帰着での計画です。

持って行くキット(600個)の中身については、
本学の学生も協力してくれました。








ストレス下にいる子どもたちにとって、
「遊び」がいかに重要かという話を少ししたところ、
自分たちで作れるものとして「あやとり」「びゅんびゅんゴマ」
「らくがき帳」の3点を考案、本日作成しました。


さすが将来ソーシャルワーカーになる卵たちですね
段取りが素晴らしい

あっという間に無駄のない分業体制が出来上がり、
一つの目標に向かって動く優秀なチームができていました

この作業は大きな自然災害の前に無力感を感じている学生にとっても
力となる作業です。

学生は、お金をかけなくとも、また自分自身が現地に行かなくとも、
子どもたちに具体的に届く活動を見つけ、「役に立っている」という
喜びを味わっています。


これは学生にとっても癒しの活動になるのです
みんな真剣でかつ笑顔です

本当によかった。
うれしい一日でした


まっちゃん