Takekida's log

千里の道も一歩から

薬毒同源

2024-08-11 22:29:05 | Books
 毒  船山 信次 (著)
先日の名古屋市科学館の毒展で見つけてきた本です。自然界そして人工に作られた毒の世界について歴史的な背景や出来事なども絡めて解説された本です。毒というとなんだか人工的なイメージがあるのですが帯にも書かれているように世の中では自然界の毒の方が圧勝しているというのが現状です。人工のもので毒性が高いのはVXガス、ダイオキシン、青酸カリが代表的な物ですが人間はうまく毒というのを利用していて薬というのは毒を弱めた成り立ちのものが多いということに気づかされます。美容に使われるボトックスはボツリヌス菌由来、ガマの油なども毒性を弱めて利用しています。依存性のある麻薬や薬物も薬を作る過程で生み出されてきたもののあり覚せい剤などは葛根湯にも含まれる麻黄の製造過程で見つかってきたものとのこと。毒と薬が紙一重という状態なだけに食中毒や公害など意図しないかあ地での被害があったり逆に悪用されてしまったりするわけですがネガティブなところも踏まえつつそれ以上の価値を人間に与えてきたのは間違いないところです。 危険なものに惹かれてしまうのは人間の性なのか?毒に関する話は非常に興味が持てるものでした。

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