Takekida's log

千里の道も一歩から

一流の育て方

2016-04-16 15:20:23 | Books
一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


人間にとって社会的な成功につながる能力というのは学力というよりも非認知的なスキルにありそうというのが定説となりつつあります。同じような偏差値の学校に行きながらも学校だけでなくビジネスも含めて社会的に活躍できるようにするには何が必要なのか?それを教育を受けた方の側のインタビューから掘り下げたのがこの本です。具体的な非認知の能力としては「主体性の強さ」「視野の広さ」「やり抜く力」「コミュニケーション力」「学習意欲」「躾と愛情深さ」といったものですが逆にどのように育てられたかという視点から描かれているので非常に参考になる内容でした。
 特に一番目の主体性というのは社会人になっていわゆる学歴のみのエリートと自ら主体的に道を切り開いていくリーダーシップを持つエリートの違いはどこにあるのかというのの原点であるような気もします。これは大人になってから身につくものでなく幼いころからの自分で決める経験、習慣というのが大きな差をつけるものであることを考えると親や家庭環境の重要性というのは言うまでも無いと思います。ただこの家庭環境もどのように育てられたかというバックグラウンドを基にしているのでやはり先人たちの知恵から学ぶべきなのだと思います。自分はどうだったかというと中高で寮の学校に行ったのですがそれが一つ転機で自主的な人生へ少しでも向かう起点になったかと考えています。ただ振り返ってみて主体的だったかというとそれぞれの岐路で最善と言える選択が出来たかというと疑問符が残りますし、今も自信はありません。 子供にはやれるだけのことはやらせてやりたいとは思いますが…
この本な中でも指摘されているのは親の存在の重要性です。結局は親の立ち振る舞いを射て育つのが子供なので親以上に育てるには親も背共に成長していかなければいけないということなのでしょう。

自主性を尊重し挑戦させる、勉強しろと言わない、しつけは厳しくする
これらはエリートたちの家庭方針の共通で挙げられる項目らしく下の項目の大きなサマリみたいなものと思われます。
備忘録として言葉だけですがポイントを列挙しておきます・
1:主体性の強さ
 自由を与え自分で探させる
 子供に目標を設定させる
 進路に関しても自分で選ばせる
 選択肢を与え、最終選択を子供に任せる
 自主性を選択してもアドバイスは怠らない
 個性を尊重する
 人の迷惑にならないよりも役に立て
 小さいことから自信をつけさせる
2.視野を広げる
 視野を広げ知的好奇心を刺激する
 読書で知見を広げ学習習慣を作る=知的充足感 
 好きな本で読書を習慣化する
 世界に視野を広げる
 自分から興味を持ったことを応援する
 才能のタネを見つけて原石を磨く
3.やり抜く力 グリットを身に着ける
 モチべーションを挑戦させて高める
 子供の応援団になる
 子供に期待を伝える
 本気を確かめて投資する
 真剣にならなければ叱る
 途中で簡単にやめさせない
 失敗を乗り越える体験を手助けする
4.コミュニケーション力=聞いて相手の心を理解する能力
 社交の場に参加させる
 書く習慣を身に着ける
 外国語教育になれさせる
 何でも話せる相手になる
 子供と議論する
 親の価値観を押し付けない
 感情的にならず理由をしっかり伝えて叱る
 感謝することの大切さを教える
 相手の立場になることを教える
 動物を通じて思いやりの心を育てる
5、自主的に勉強させる 学ぶ楽しさを教える
 勉強を強制しない
 学習習慣を贈る
 楽しく思考力を伸ばす
 メリットを教える
 教育環境を整える
 競争意識を育む
 報酬での動機づけを利用する
 結果のプロセスも重視する
6.勉強以外の勉強をさせる 自律心を育てる
自制心、思いやり、教養、金銭感覚
役割分担でしつけをする
親の会話を変える
7.無償の愛を感じさせる
自分は愛され信頼され受け入れられるという自信を育む
ほかの子供と比べない
父母でけなしあいをしない
 
  
 
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