Takekida's log

千里の道も一歩から

キャリアドリフトx科学的適職分析でつかむ幸せ

2020-01-18 21:24:00 | Training
  好きなこととやりがい、仕事を選ぶときに真っ先に考えるのはその2つなのではないかと思います。この本は適職を幸福になれるという定義のもと以下に客観的に職業を選んでいくかその分析方法と考え方について解説された本です。この幸福というのが難しいところ。その人にとっての幸福というのは価値観やネガティブ、ポジティブといったベースになるところにも関わるので幸福という基準だけが正解なのかは正直分かりません。(要はつらい仕事だけれども人の役に立っているとかいう場合、その人がどのように感じるかはそれぞれのようにも思います。)
 ともあれ幸福という観点では好きややりがい、直観、適性テストなどで選ぶのは間違いであるという評価結果が示されており、仕事の幸福度の定義として以下のような基準が示されてます。
  • 自由…不自由な職場はタバコより体に悪い
  • 達成…錯覚の「達成感」でも人間のモチベーションはブーストする
  • 焦点…「攻撃型」に適した仕事、「防御型」に適した仕事
  • 明確…「賃金が不公平」「指示が一貫しない」が体調を破壊
  • 多様…宝くじで1億円を当てても1年で慣れる
  • 仲間…自分に似た人がどれぐらいいるか?
  • 貢献
さらに幸福度を下げる8つの定義をチェックポイント
〈1位〉ワークライフバランスの崩壊
〈2位〉雇用が不安定
〈3位〉長時間労働
〈4位〉シフトワーク
〈5位〉仕事のコントロール権がない
〈6位〉ソーシャルサポートがない
〈7位〉組織内に不公平が多い
〈8位〉長時間通勤 
を意識しながら10/10/10テストやプレモータム といった手法を使いながらバイアスを取り除き満足を高めるための対策であるジョブクラフティングなどが紹介されています。直感でなくここら辺の多様な基準を基に判断していけば少なからず後悔はしない仕事の選びかたができるようになる可能性はありそうです。(これらのStepをAWAKEと呼称)
 この本の中で仕事を好きと言ってやる人よりは仕事/Private割り切ってやる人の方が「成果」としては納得いく結果が得られるとの状況が報告されていました。いずれにせよ相対的なところもありますがどこまで自己を客観的にみられるかというところがポイントとなってくるようです。身もふたもないですが著者曰く、『結局のところ「適職探し」に絶対の正解はありません。どんな専門家でもコイン投げぐらいの精度でしか未来予測できない・・・』とのこと なので結局は深くは考えすぎずにどんな仕事でも全力を尽くしていくのがまず根幹にあるのは間違いなさそう。 考え方としてはキャリアドリフトというのがあり、どうせ細かくは予想できないのだから大きな方向性だけは決めておいてそれ以外はドリフト=流されていろいろ経験してキャリアアップを図っていくという考え方です。これこそがまさに正解なのかなと思います。ただ節目ごとにこの分析を実施して立ち位置を確認しておけばより自身の選択について確証が持てるのかなあと。 別の観点からするとこの本は職場の幸福度を上げるにはという観点で活用で出来そうに思いますので雰囲気を改善するのに役立てたいと思います。

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