先週、日経平均株価が1989年バブル期につけた史上最高値を更新!
ただ、多くの方が感じている通り、何か変・・・。本日はそんな記事です。
1.何か変だと思う理由3つ
①日本経済の構造(ファンダメンタルズ=経済の基礎的条件)は変化なし
新たな産業の芽生えや技術革新はなく、期待される日本経済の構造変化も見えません。
②「景気がよい」という実感なし
国民の多くは「景気がよい」という実感を持っておらず、消費力上昇サイクルの予感がありません。
③長期金利の上昇なし
日本銀行による統制相場にあるとは言え、株式市場より冷静で総合的な分析をすると言われる債券市場では20年~30年の長期金利上昇はなく、景気や経済の活性化による物価上昇は織り込んでいないようです。
2.史上最高値更新の考えられる理由(?)3つ
①海外マネーの流入
中国経済の伸び悩みで海外マネーが中国市場から日本にシフトしているようです。ただ、消去法的のようにも見えます。
②賃金の持続的上昇の折り込み
これは確かに今までにない動きです。賃金上昇が消費に回るかが焦点。ただ、少子化や年金問題等日本の将来には不確実性が高く、どうなのでしょう?
③新NISAへの期待
これも一理ありますが国内貯蓄の大半は高齢者の資産です。今更、貯蓄から投資に回すでしょうか?若年~ミドル層の資金規模はそれ程多くないと思慮します。
3.今後の株式相場予想
あくまで個人的な予想ですが相場は下がる可能性の方が高いと思います。理由は次の2つ。
①「40.000円」の声が出ていること
「まだはもうなり」です。こういう時の相場は今までの経験上、下がるように感じます。
②海外マネーの引きの速さ
海外マネーは理屈(分析)抜きに消去的に投資する傾向が高いように思います。なので、利益が見えた時の資金のき揚げも速く、大胆です。
自身、株式投資は一切していませんが、元金融業界関係者として今週以降の相場動向に興味津々です・・・。
なお、当掲載記事はあくまで今後の相場動向を保証するものでなく、資産の投資行動は各皆さんの自己責任に委ねることにご注意下さい。