スキー移住群馬県沼田市・シニアスキーヤー

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【体験解説】スキー中級者から上級者へのステップ

2021-06-15 09:49:23 | スキーテクニック

本日は、先般の「初心者から中級者への上達の秘訣」(6月1日~2日付掲載)に続き、「スキー中級者から上級者へのステップ」と題し、両者の違い、どのような練習をすれば上級者にステップアップするか(どこを意識すれればよいか)につきまして、3つご紹介させていただきます。

自身はSAJ(全日本スキー連盟)等の資格は保有していない身(「自称上級者」)で恐縮ですが、20年以上のスキーキャリアにおける中級者からの体験に基づき、分かり易い表現で記載しました。お役に立てましたら幸いです。

なお、「中級者」は中斜面でミドルターンが出来るレベル、「上級者」は急斜面でショートターンが出来るレベルと置かさせていただきました。

1.中級者と上級者の異なる動き3つ

①上半身の方向

・中級者

上半身(胸のライン)の方向がターン毎にスキー板トップの方向に向いている時間が長い。所謂「ローテーション」状態にある。(参考:「ローテーション」=ターン中に上半身の向きがスキー板トップの方に向く時間が長くなる状態で、これによりターンが体全体ではなく足先操作になりがちとなる動き。)

・上級者

上半身(胸のライン)の方向は斜面の下(フォールライン)に向いている時間が長い。ショートターンでは上半身の向きはほぼ動かない。ロングターンではターンの早い段階で上半身が斜面の下に向き始める。

(出典:「全日本学生スキー連盟」さんサイトより引用)

②両腕の位置

・中級者

腕の位置が低く(手が腰位の高さ)、狭い(両手の間が50cm位で脇が閉じ気味)

・上級者

腕の位置が高く(肩より少し下)、広い(1m弱位で脇が開いている。)この状態により安定性と前傾姿勢を保っています。また、この動作により、「スキーグラフィック」誌に掲載されているデモの写真にある飛行機の翼のように両手を広げる滑走スタイルにつながります。

(出典:「全日本学生スキー連盟」さんサイトより引用)

③足首の角度

・中級者

足首の角度が開いている。(脛が立っている)後傾気味。

・上級者

足首の角度が小さい。(脛がブーツのタングを押している)。前傾姿勢。

2.上級者へのステップアップにつながる練習方法3つ

①上半身の向きの習得

ターンのときに両ストックをターンの内側前方に突きターンを繰り返す練習方法がお勧めです。(特にショートターンでの練習が有効です。)この練習により上半身が斜面の下(フォールライン)に向く時間が増え、ターン時の上半身・下半身の捻じれと前傾姿勢の感覚が身に付きます。同時にターンがし易いことにも気づきます。

②両腕の位置の意識付け

こちらは練習方法というよりかは、滑走中はいつも「両腕を高く、広く」という意識を強く持つということです。大袈裟にやる位で丁度よいです。滑走中に両手が視野に入っていることを確認することも有効です。自身は調子がよくない時にこの意識を強く持つと改善することが多いです。

③足首角度キープの習得

こちらは両足首を緊張させ、足首の角度を変えずに、1ターンして止まる練習方法がお勧めです。ポイントは1ターン後、早めに思ったタイミングできちんと止まれるようにすることです。

そのためには1ターン中(特に後半)、足首の角度が変わらないようにすることが大切で、両足を体(お尻)の下の位置に引いて巻き込む動きが鍵となります。言い換えますと、自転車のペダルを漕ぐ際の1回転の後半の動きの感覚です。

この動作により、ゲレンデ滑走中のターン後半において、ズレよりも線で滑るようになりターンの質も変わってきます。この足の引き込み(巻き込み)関連は5月19日の記事(コブ斜面 イメージトレーニング 向けYouTube(後半))におきましても触れておりますので、よろしければ併せてご参照ください。

 

以上の動きが出来てきますと、滑走中の安定感、コントロール感が増してきて、滑りに余裕も出てきます。よろしければお試しください。 

本日もアクセスいただき、誠にありがとうございます。今後は「コブ斜面のスキー場別分類」他を掲載予定です。今後とも、よろしくお願い申し上げます。


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2 コメント

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hyhy9283 (Unknown)
2021-06-15 23:43:36
コメントありがとうございます。自称、上級シニアスキーヤーです。スキーの上達には観察力も大切です。その点では、なかなか滑り始めないスキーヤーの方はやはり研究しているのかもしれません。
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Unknown (Unknown)
2021-06-15 23:29:00
こんばんは。中級者の滑り方を紹介されておりますが、どれも心当たりがある滑り方でした
まるで、私が滑っている姿が、シニアスキーヤーさんに見られていたのではないかと思うくらい的確なご指摘でした・・・
3つの練習方法は、イメージしやすく、勉強になります。私自身、器用ではないので、まずは、「滑走中はいつも両腕を高く、広く」、以前紹介されていた「胸を張る」といった上体姿勢の練習からやってみようと思います
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