小生、サラリーマン時代に人事業務を15年以上担当しており、新卒採用の面接も毎年行っておりました。つきまして、本日は自身の経験から人事担当者の視点で「新卒採用面接でやってはいけないこと3つ」と題して面接時の留意点をご紹介させていただきます。
学生の方はもちろん、学生のお子さんを持つ親御さんのお役にたてましたら幸いです。
新卒採用面接でやってはいけないこと3つ
①「面接担当者からの質問に対して、覚えてきたことをテープレコーダーのようにまくし立てて回答してしまう。」
志望理由の質問等一般的な質問に対して、「待ってました!」とばかり、一気にまくし立てて回答される学生の方が意外と多いです。この場合、応用力が乏しいという評価が付いてしまう可能性が高いです。
特に面接の早い時間帯での志望理由等への回答でこの言動をしてしまうと、その評価イメージが最初に付いてしまい、残りの時間帯でリカバーすることが難しくなります。ご留意ください。
「自分のことば」で「相手の目を見て」回答することが大切です。話すテンポも意外とゆっくり目で丁度よいです。
②「集団面接で他の学生が回答しているときに聞いていない。」
共通の質問に対して自分はどのように答えようかと考え、下を向いたままになったり、時には貧乏ゆすりをしてしまう学生の方がいらっしゃいます。この場合、協調性や余裕がないという評価が付いてしまう可能性が高いです。
他の学生が回答しているときは、その学生の方を見て、共感するときは頷いて、きちんと耳を傾けましょう。他の学生の回答に対する面接担当者の反応にヒントがある場合もあります。
③「学生から面接担当者への質問時間のときに質問をしない。」
面接時間の最後に学生の方から面接担当者への質問を受け付ける時間をとる会社も多いかと思います。ここで質問をしない学生の方がいらっしゃいます。
質問がないということは、会社や仕事への関心・興味が薄い、積極性がないという評価が付いてしまう可能性が高いです。質問内容を幾つか用意して面接に臨みましょう。
また、質問の順番は積極性の面でやはり一番手がよいです。そのためにも、会社や仕事への質問を用意することが大切です。
補足になりますが、自身の場合は面接の際、学生時代のアルバイト経験を必ず質問しておりました。アルバイト経験を質問する趣旨は、対人能力・社交性が高いのか?失敗や苦労をした経験があるのか?を確認するためです。言い換えますと、この学生は会社・組織に入って活躍できる素養があるのかを確認するためです。
会社ではチーム(組織)で仕事を遂行する機会が大変多いです。仕事では失敗もするでしょう。組織や状況に対する柔軟性は一つのポイントと思料いたします。
採用面接は自分がどういう人間か、どのような経験をしてきたのかを表す場です。テクニックも大切ですが、自然体で臨むことがもっと大切です。これからも頑張ってください。