隣国で発生したボーイング737−800型機の事故は、FDR(フライトデータレコーダー)とCVR(コックピットボイスレコーダー)の記録が事故の約4分前に途切れていたことが判明しています。このことで事故調査は長期化が予想されます。
原因はバードストライク(鳥の衝突)で鳥が吸い込まれ、エンジンが停止したことは確実です。エンジンから鳥の羽が見つかっています。
この事故ではいくつかの疑問点があります。
・着陸時に車輪が出ていない。通常操作で車輪が降りなくても、コックピット内にある緊急用のレバーを引くことでロックを解除し、重力で車輪を出すことできます。
・フラップが全く下りていないですね。これでは着陸時の揚力は得られません。また、速度も落ちません。
・胴体着陸時の速度が異様に速い。映像を見る限りでは200km/h(108ノット)はあったように思えます。
通常の着陸でも260km/h(140ノット)前後です。着陸後にエンジンの逆噴射などで速度を落とします。
・緊急事態宣言してから着陸まで4分と非常に短い。しかも宣言後にゴーアラウンドしています。全く余裕がなかったようには思えません。なぜ急いでいたのか…
事故から2ヶ月です。事故調査は進んでいると思いますが、結果が出るのはいつになるか…