今日の産経新聞のWeb版でもある産経ニュースは徴用工問題で、日本が韓国に対する輸出規制を明日、発表すると報じました。他の新聞を確認しましたが、どこも報じていません。飛ばし記事の可能性もありますが、これが事実だとするとますます日韓関係は悪化すると思われます。
規制といってもそんなにきついものではなく、半導体製造関連物資の輸出に関して外為法のホワイト国リストから外すということなのです。ということは輸出する際にいちいち経済産業省に届けて輸出の許可を得なければなりません。もちろん状況によっては輸出が許可されない場合もあります。
武器に転用可能な物は全てが規制の対象なのですが、ホワイト国に関しては武器管理が徹底されているとして簡易な手続きで輸出できました。それが不可能になるわけです。
半導体製造関連物資は日本が大半のシェアを占めていますので、他国から輸入することも可能でしょうが、時間はかかると思います。韓国が他国から輸入できても日本製と同じ品質とは限りませんし、輸送費の関係から価格も高くなることがあり得ます。
半導体産業は韓国にとって欠かせない産業であり、これが潰れると韓国自体も経済的に追い詰められることもあり得ます。
あまり追い詰めてしまうと窮鼠、猫を噛むの例えのように思わぬ反撃に出ることもあります。そのこともあって日本政府は慎重に事を進めていたのではないでしょうか。
条約を守らない国に対して何らかのお仕置きは必要ですが、過激なお仕置きは不要でしょう。