小松左京氏の名作である「日本沈没」は今までに映画化が2回、ドラマ化が1回されています。私の記憶に間違いがなければですが…
最初の映画はほぼ原作通りでしたが、2回目の映画ははっきり言って『駄作』です。原作をいじりすぎていました。
TVドラマの方は異論はあるにせよ、まあ見れる筋書きでした。
原作である「日本沈没」のテーマは「日本人が日本という国土を失い、ユダヤの民のように流浪の民となったらどうなるのか」でした。最初にベストセラーとなった原作の最後は『第一部 完』となっています。
第二部が刊行されたのは、第一部が刊行後30年以上も経った2000年代に入ってからです。日本という国土を失った日本人がどうなっていったのかが描かれています。
TVドラマにするのでしたら、原作に現代の要素を取り入れるにしても原作の意味を損なわない程度にして欲しいですね。
今わかっている筋書きではそれを望むことはできなさそうですが…