今日あるお母さんから連絡が入った。・・・
中学校で3年生の三者面談だったそうです。そこで初めて先日の期末テストの結果を知らされて唖然としたそうです。・・・
今まで、うちの教室に通って安心していたのだが、一気に落ちてしまった成績を目の当たりにして、ショックを受けたのだ。・・・
その落ちた点数は前もって知ってはいたが、お母さんにはまだ知らされていなかったとは。・・・
「ハイ。そうなんです。」・・・
彼は、来てくれてからずっと伸ばし続けていました。だから安心していたのです。ただ、今回は間違いなく手を抜いていました。自習にも来ていたのだが、仲間同士ですぐ遊んでしまう。約束の提出課題も期限までには終わらせていない。私のプリントも全て終わっていない。など・・・
原因は他にあります。・・・
その事を詳しく定例のお手紙に書いていたので、後日読んで頂くとしてあらましをお母さんに話した。・・・
「そうなんですか~?」・・・
「良い機会ですから、スマホをすぐにでも切って下さい。」・・・
彼は確実にケイタイ依存です。・・・
勉強する代わりにスマホでゲームやSNSやメール、動画サイトなどの閲覧などなどで肝心な時間を潰してしまったのです。3年生の大事な時に高価なおもちゃを与えられて、夢中になって行ったのです。・・・
当然、こういう依存症には相手がつきものです。彼の同じグループの生徒はほぼ全員一気に成績が落ちています。だから、期末テスト前にしこたま叱りつけたりしましたが効果なく、結局全生徒にスマホ・ケイタイの操作禁止の書類を配布する羽目になりました。今までは、自分たちでしっかりマナーを守っていたのです。たぶん、最近スマホを同じグループ全員が持つようになったからでしょう。一部家庭の都合で持てない子は、前回よりも逆に成績を伸ばしています。本来そうなのです。・・・
中学生でスマホを持たせる事にかなりの違和感を持っています。今は昔と違い「無料」で購入できないはずです。親のポイントなどを使ったり、契約会社を変える際の特典を使ったりして、割引してはもらえますが、決して無料ではない。結局親が無駄なお金を出して、勉強を阻害する恐れのある物を与えているのです。・・・
友達がみんな持ってるから、連絡がつかないから、ひとり仲間外れになるから、等々、うまく言いくるめられて、結局高価なわがままを聞いてしまう。・・・
確かにとても便利で、使い方さえ間違わなければ、こんな凄いものはない。往々にして使い方を間違える。一種の遊び道具に過ぎません。それも飽きないおもちゃです。・・・
「私の名前を出してくれてもいいので、取り上げて下さい。今週のお手紙にもその事を書いています。」・・・
入試まであと200日ほどです。一日一日が大事です。でも、その一日を自分の快楽のために消費しています。今日やる事が、将来を決めて行きます。遊べば、将来もそのようになります。ごく当たり前の事です。・・・
春にお母さんと面談した時は、このまま推移して行ければ、少し上の高校へも行ける可能性がありますよね。と、笑いながら話したのだが、今や危険状態です。・・・
この夏休みにどれだけ取り返し上位に登れるかが大きなカギになります。・・・
私は、スマホが憎い!・・・
明日に、期待!・・・