今日は、「おとんの時計」の電池交換。・・・
以前話したおとんの形見です。(バックナンバー2011年2月)・・・
電池切れで、数日前に止まっていた。それでも、風呂に入る時以外は絶えずつけています。・・・
ほとんど時間はケイタイで見ているが、朝起きる時やケイタイが使えない時などに見る事にしている。・・・だから、最近は止まっているので朝寝坊なのです。・・・
今回で電池交換は3回目。・・・
毎回同じ時計屋さんへ持って行く。・・・
ショッピングセンターにある専門店。・・・
時計屋の若もん店員に、「電池交換お願いします~」と腕から外して渡す。・・・
きまってこう言われます。・・・
「内部が曇ったりしませんでしたか?」・・・いえ!・・・
曇った跡があるので、その場合での故障は別料金になります。と必ず言われます。・・・営業上のセリフなのかもしれません。後でクレームになるのを防いでいるのでしょう。・・・
また、この時計は元々曇った感じになっているんです。・・・それをよく知らないですよね。当然この方々が生まれる20年前の製品ですから・・・
このおとんの時計は、スイス製の「オレオーレ」です。しかも、私が覚えている範囲では、おおむね30年前のものです。それでも、電池式なのでまったく価値はありません。・・・
私が10代の頃は、電池式(ボタン電池使用)が流行っていて、日本のセイコーやシチズンはおろか、スイス製の有名ブランドも比較的安価な電池式が流行していた。・・・
でも、その当時のおとんのお給料からすれば、かなり高いお買いものだったと思います。・・・(おとんの時計より)・・・
この時計、普通に見ればガラスのカットが変わっていて一枚ではなく、三枚を角度を変えて重ねています。見る角度によれば光りが反射してキラキラと輝くし、また中が見えにくくなったりします。・・・それを、今どきの時計屋さんは「曇ってます~」と言うのです。でも、実際に曇っているのかもしれませんが、私が当時聞いた話はそんな所でした。・・・
第一、この時計の価値が素人に分かってたまるもんかー・・・です。・・・
私にとっては、それこそ「priceless!」・・・
おとんが、あの時にしていた腕時計です。・・・
仕事中の転落事故で、全身麻痺になり、全く動けず、しかし明るく、ベットで天井だけを見つめて、ある時は唄を歌い、ある時は看護師さんを慰め、ある時は笑い、ある時は泣き、ある時は私を心配し、ある時は自分の人生を恨み、ある時は喜んだ。・・・
そのきっかけとなった転落事故の際にしていた時計です。・・・しかも、買った時からすでに私に引き継がせるつもりで、サイズ変更が容易なベルト使用の物を、当時の時計屋に頼んでいたものなのです。・・・
親から子へ、引き継ぐものは色々とあります。・・・
血やDNEや、考え方や癖や、思想や・・・中には屋号を継ぐ者もある。・・・
私は、人生の生き方と決して諦めない心を引き継ぎました。そして、優しさを・・・
うちのこどもたちや孫たちにも伝えなければなりません。更に、世の中で苦しんで、悩んでいる子供たちにも平等に引き継がないと行けません。・・・
おとんは、だれかれ構わず子供達に優しくしました。だから、こどもはおとんに着いて行く。そんな光景を何度も見ました。・・・
今度は私が変わって、こどもたちの為にやっていきます。・・・
「すべては、こどもたちの為に!」は、そこから始まっています。・・・
おとんのようには行きませんが、精一杯やります。・・・
おとんの時計と共に・・・
・・・明日に、期待!・・・
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