消費税が8%になってもうすぐ1年になります。
でも、いまだに慣れません。
お店では圧倒的に税別表示が多いせいでしょうか、
大体いくら位よね~とレジに行くと、
「あれ?こんなに高かったっけ?」と感じることがよくあります。
年末はバター品薄で高いし、寒さでお野菜も高い。
物価が上がっている日本ですが、その上昇幅ほどには年金はあがらないようです。
今日、2015年1月30日に4月以降の年金額が発表されました。
物価は上がっているので年金も上がりますが、
物価の上昇幅ほどは上がらないよ、
というのがこの発表。
10年以上前に作られた仕組み「マクロ経済スライド」が初めて発動されることになりました。
「マクロ経済スライド」
ホントにわかりにくくて、未だに苦手・・・・
頭のいい人が考えたのだなあといつも感心します。
年金はインフレになっても大丈夫なように
物価が上がれば年金も上がるというのが本来の考え方です。
しかし、少子高齢化の日本、
現役世代が減る(保険料を納める人が減る)ことと、寿命が延びる(=受け取る人が減らない)ことが
同時に起こっています。
このままでは年金財源が枯渇してしまう!
というわけで、
現役世代の減少と平均余命の伸びを一定の計算式にして
年金をチョットずつ減らすけど我慢してね、というシステムです。
インフレの時は年金も上がる、と書きましたが
逆にデフレの時は年金も下がるはずです。
しかし、平成12年から3年間は物価が下がったにもかかわらず、
国民生活を守る、という名目を立てて、それをやらずに先送りしてしまったのです。
その分を払いすぎていますから、平成25年~その分を引き下げています(特例水準の解消)。
平成27年4月にもまだその分が残っているので
マクロ経済スライドで上昇幅を抑え、特例水準解消の引き下げがあり、
で2015年4月~年金額は、本来2.3%上がるのに、0.9%しか上がりません。
物価が大きく上がったので、2015年4月からの年金額は、若干上がりますが、
物価の伸びほどは上がらない=実質目減り ということですね。
日経新聞朝刊1面には
「介護保険の負担 社員1000円減も 来年度厚労省試算」が掲載されています。
2015年度から介護報酬が一部引き下げられ、費用の伸びが抑えられるために
保険料が減る見込みだそう。
1人1人の給与にもよりますが、1ヵ月当たり約90円減る見込みだそうです。
年金に関し、日経新聞電子版が図入りで詳しいので参照してください。
日経新聞電子版(2015年1月30日)「年金支給額4月から伸び率を抑制へ」
厚生労働省からPRESS RELEASEもでています。こちらもPRESS用なのでわかりやすいです。