I.Takashi @ NED

商業計画プランナー、リサーチャー、ライター。
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中国人芸術家の蔡国強が教えてくれたクリエイティブの根源とアートの魅力

2020-01-28 19:47:22 | 【Column】Life Column

NY在住、中国人で最も有名なアーティスト「蔡国強」。

爆竹や火薬を使ったパフォーマンスを見たことがある人もいると思う。

 

僕が上海で初めて彼の展示を見たのは、2014年。

上海当代芸術博物館(Power Station of Art)での大規模個展でした

 

メディアを通して彼の活動は知っていたけれど、上海での展示は凄かった。

中央に鎮座する難破船、火薬を使った何十メートルものアートの展示、

そして墨の天井から落ちてくる、変化する展示などなど。

映像作品も多数あって、興味深く観覧したことを覚えています。

 

蔡国強は火薬を使用して多くの作品を生み出しています。

彼は火薬を自分自身で管理し、うまく爆発させることで、

暴力や破壊を創造へと転化させ、生命を表現にしようとしていると言います。

 

蔡国強自身は、中国の文化大革命時代に中国で幼少期を送っていました。

その時の記憶や感情、思いが今のアートの創造の根源になっているとも感じますし、

中国由来の火薬を使用することが一つのアイデンティティの表現かもしれません。

 

アーティストの考え方を正確に理解することは、時に難しく、

背景を知っていないと分からないことも多いです。

でもいろいろなアーティストの作品に触れていくことで、

その方々の更なる情報を知ることにもつながり、興味が湧いていきます。

上海で彼の展示を見れたのはラッキーでした。

 

そんな上海の美術館、クリエイティブスポットをたくさん紹介しています。

良い展示をよくやっているセンスのいい美術館などに

数多く触れてみたいという人にむけて執筆しました。

中国、上海への旅の参考にしてもらえれば嬉しいです。

 

I. Takashi

 

[上海デザイントラベルガイド2020]



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