I.Takashi @ NED

商業計画プランナー、リサーチャー、ライター。
海外の街や特別なホテルの情報、最新農業事情や食の研究などをお届けします。

【Column-08:欧州特別編-1】Concept & MD

2019-08-09 22:46:22 | 【Column】Life Column

  

 

僕が、以前欧州に訪れてから早8年が経過。

 

先進国とは、芸術や文化的側面において、

より進んだ考え方や生き方を提案できるかどうか、

という見方が個人的にはしっくりくる。

 

また、多くの先進国は人種や宗教が多様化しており、

言語、考え方、生活様式、趣向、食文化が多種多様だ。

 

その欧州の国々の中で、文化的カオスの中心を担うのがロンドンだと感じている。

新しい商品や店舗での販売の分野において、

また商業計画を含む商品としての建築計画において、

ロンドンはあらゆる面において成熟しており、

世界中からトッププロが集まるその市場において、

新しいコンセプトを持つ店舗、企画展示、商業施設、

店舗の商品構成、見せ方、MD(マーチャンダイジング)計画などの面においても

非常に洗練されていて、純粋に魅せられる。

物欲が減退していたと思っていた一つの要因は、

日本や中国国内での一様で変化の少ない訴求方法に飽きていた、

ということも十分考えられる。

 

翻って日本におけるコンセプトの可能性はどうだろう?

日本は次の時代に向けた新概念を産むことができるのか?

 

日本は次の世代に向けた新しいコンセプトの提示はできる素養はある。

ただそれは、アート·芸術における分野においてであり、

商業関係においてはかなりハードルが高いように思う。

商業においては、そのほとんどは国内市場に向けたもので、

日本国外の国々には適応できないものが多い。

 

国際的な商業的成功を目指すのであれば、

海外で生活して文化性を体感し、

海外とのチームで動ける体制を組み、

マーケットに向けて的確な提案を実施する感度が必要。

 

新しい考えに対してパトロン的な考えが基本ある国においては

コンセプトメイクに対して価値、つまり仕事が発生する。

 

そんな市場に身を置いてアウトプットを行うことが、

新しいコンセプトを生み出す人にとって非常に重要であることを

改めて感じている欧州の日々。

 

自分が評価される場所は自分で探すんだ。

 

I.Takashi



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