ぼくは真新しい首輪とリードを着けられました
ぼくは、どうやら、母さん達のいるお家とはちがう所に連れて行かれるみたいだ
それにしても、このヒトたちは、一体だれなんだ~
まだ2回しか会ったことのないヒトたちだよ~
こんなヒトたちなんか、ぼくいやだよ~
みんなのいるお家に帰れなくちゃいやだよ~
ブルブル震えのとまらないぼくの顔を見て、
ママは大急ぎで店長さんに言いました
「なにか、この子の好きな物をあげましょう
そしたら、少しは気がまぎれるかもしれないわ
この子が今まで食べていたのと同じおやつをください 」
店長さんは、おやつ売り場からボーロを持ってきてくれました
ママは、袋をやぶるのももどかしく、
一粒をとって手にのせ、ぼくの鼻先に差しだしました
「ラン、いい子ね~ ほら、おいしいおやつだよ 食べてごらん 」
ママはやさしく近づいてきます
でも、不安と警戒を通りこして、恐怖心でかたまってしまったぼくは、
とても何かを食べられるはずもない
じっと下をむいたまま、ただ、ブルブルと震えていました
つづく
(写真と本文は関係ありません)
ぼくは、どうやら、母さん達のいるお家とはちがう所に連れて行かれるみたいだ
それにしても、このヒトたちは、一体だれなんだ~
まだ2回しか会ったことのないヒトたちだよ~
こんなヒトたちなんか、ぼくいやだよ~
みんなのいるお家に帰れなくちゃいやだよ~
ブルブル震えのとまらないぼくの顔を見て、
ママは大急ぎで店長さんに言いました
「なにか、この子の好きな物をあげましょう
そしたら、少しは気がまぎれるかもしれないわ
この子が今まで食べていたのと同じおやつをください 」
店長さんは、おやつ売り場からボーロを持ってきてくれました
ママは、袋をやぶるのももどかしく、
一粒をとって手にのせ、ぼくの鼻先に差しだしました
「ラン、いい子ね~ ほら、おいしいおやつだよ 食べてごらん 」
ママはやさしく近づいてきます
でも、不安と警戒を通りこして、恐怖心でかたまってしまったぼくは、
とても何かを食べられるはずもない
じっと下をむいたまま、ただ、ブルブルと震えていました
つづく
(写真と本文は関係ありません)