「てまえ生国と発しまするは、神奈川は川崎の宿。
姓はXXXX、名はラン吉。
人よんで、シェルティー・ラン吉と申します。」
だが、このことを知るは、ご近所さまと家族だけでござる。
拙者、最近は車酔いもなく、ぼちぼちと遠出する回数もふえてきた。
いつもの散歩とは違い、もはや、数分で歩いて帰れる場所ではない。
じつは、拙者、飼い主とはぐれる可能性は、否定できないでござる。
なぜなら、突発性ビビリやまいが発作のようにおこり、飼い主の呼びもどしがきかぬ脱走事件の前科者である。
また最近は、イヌの拉致・誘拐事件が頻発しておるらしい。
いずれにせよ、飼い主とはぐれたイヌが、無事に保護され帰宅できればまことに幸運。
が、たとえ保護されても、練習の甲斐もむなしく、拙者は自己紹介はできぬでござる。
ということで、遅ればせながら、拙者もようやく自分の名札を作ってもらった。
飼い主とはぐれないにこしたことはないが、万が一のための保険でござる。
実用的、かつ低価格ということで、拙者の名札はこれに決まり。
贅沢でゴージャスな名札は、世にいくらでもあるようでござるが・・・
ちまたでは、イヌにもネコにも、マイクロチップの普及がすすんでおるようでござる!
願わくば、全国すべての保健所・警察や愛護センターに、各メーカー共通のチップリーダー (読み取り機) が設置されますように。
願わくば、すべてのマイクロチップにGPS機能がつき、いつどこからでも迷子ペットの居場所が検索できますように。