被災地・福島県相馬市の農人ナベさんは、徹底した有機栽培にこだわり、「有機栽培米・ミルキークイーン」を作ってきました。
今年は、東日本大震災でおきた福島第一原発事故のあと、やっとの思いで、稲作~収穫にこぎつけました。
おたよりが届いていますので、一部転載します。
福島県内の伊達市や福島市、二本松市などでとれたコメから、今になって暫定基準値をこえる放射性物質が検出され、出荷停止となりました。
これが全国版のニュースで報道されると、せったくいただいた我が家の注文にも、キャンセルがでました。
いままで安全だとされていた検査結果に、信頼がゆらいでしまいました。
私も、国や県が調査した測定値を信頼しておりましたが、正直いって不安です。
米が売れないでのこった場合は、「東電の補償」の対象になりますが、申請の方法がむずかしいことや、「東電の補償」をもらっても、また来年、米の購入者をさがさなければなりません。
昔の知りあいや会う人ごとに、「我が家のお米の購入の営業」をしております。
その甲斐あって、少しずつですが元職場の方や地方の方から、注文をいただいています。
「ありがたい、ありがたい」です。
私たちの地域は、今までの検査でも、放射性物質の検出はきわめて少ないので、再検査はしないできました。
ですが、不安をぬぐうため、急きょ、我が家のお米の放射性物質について、再検査をすることにしました。
農人ナベさんはじめ、原発事故の被害をうけている方々は、はかりしれない大変なご苦労をかかえていらっしゃると思います。
ナベさんの作られた「有機栽培米・ミルキークイーン」についての検査の結果は、正式な書類が届きしだい、あらためてお伝えいたします。