かがり火コンサート
北海道福島町 福島大神宮境内土俵特設ステージ
19回目の「かがり火コンサート」が7月5日に開催された
この町は 大相撲 千代の山と千代の富士
両横綱の出身地として知られています
土俵の上で
300年以上の伝統ある松前神楽が演じられました
このコンサートは
先代宮司の故・常磐井武宮さんたちが始めたという
それを現在の宮司さんが守り継いで7年になるという
かがり火の灯りが 古代を連想させてくれます
演じているのは福島町・松前神楽保存会のみなさん
この日は「八乙女(やおとめ)舞い」など5演目を披露
最近 伝統ある神楽が身近になってきた感じを受けます
宮司さんが分かりやすく解説してくれることも一因なのでしょう
地域の神社祭典で行われる神楽も
溢れる見物人を目にすることが増えました
日本の法律では神仏分離の壁があり
行政の支援は難しい時代になりました
かがり火コンサートも
大勢のボランティアと一般の資金援助が
支えてくれているのでしょう
獅子舞はとても体力の要る舞いのようです
高齢になっても演じられるのは
普段の鍛錬はもちろんですが
伝統文化を後世に繋ぐ責任感も伝わってきます
津軽海峡を見下ろす場所に 福島大神宮があります
今の宮司さんは
道無形文化財・松前神楽伝承に積極的に取り組んでいます
その一端 千軒そば花畑での神楽披露を
後段に載せてますのでご覧下さい
吉田つぶらさんのタップダンスも土俵で披露されました
無声映画時代 チャップリン ・・・ いろんなことが
頭を駆け巡りました
今年のテーマは 「自然との調和」「悠久との対話」だそう
生い茂る巨木の中で演じられた いにしえと現代の文化
宮司さんの思いと夢は 来年に飛んでいることでしょう
バックの演奏は
コントラバスの北垣響さんとピアニストの中島弘恵さん
布は 染色作家・長谷川雅志さんの作品
田舎の街でタップダンスを観賞することは珍しいことです
こういう機会に接した方は ラッキー
巨木に囲まれた静寂な会場
虫さんは歓迎遠慮したのか なぜかうろつかなかった
かがり火は絵になりますね
焚き木の入れ具合は コツが要りそう
土俵を活用したアイデア・ステージに感心しました
ペットボトルを利用したキャンドルが
ステージまでの参道を妖しげに照らしていた
参考
千軒そば・花の鑑賞会
北海道福島町・千軒
3.5ヘクタールのそば畑 満開
天候に恵まれ 豊作生長驀進中
期待できる収穫は 9月下旬
9月2日 豊作祈願行事
花畑で北海道無形文化財の松前神楽が披露された
350年の歴史を重ねる神楽を演じたのは
福島町松前神楽保存会のみなさん
最初は「荒馬舞」
「神遊舞(かんあそびまい)」
「山ノ神」
「八乙女舞(やおとめまい)」
「獅子舞」
松前藩・殿様街道沿いに発展した千軒地区
一人去り 二人去り
地区を歩くと 空き家が目立つ
小学校も廃校になり 過疎化が進む
食料品は移動販売車が来るので不自由なし
病院も送迎車が来るので心配なし
一人暮らしのご高齢女性のつぶやきは
「大雪さえ降らなければ いいところなんですよ」