凄い「16番」です。
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【ジャカルタ=一言剛之】オーストラリア・カーティン大の研究者グループは4月27日、世界最高齢とされるクモが43歳で死んだと発表した。
「ナンバー16」と名付けられた雌のトタテグモで、西オーストラリア州で1974年から観察されていた。スズメバチに刺されたのが死因とみられる。メキシコで観察され28歳で死んだタランチュラの記録を大幅に塗り替えた。
トタテグモは、巣穴を掘って入り口に扉のような覆いを作る習性があり、名前の由来にもなっている。
研究責任者のリアンダ・メイソン氏は、この長寿グモの観察を通して生態などの研究が進んだとし、英紙テレグラフ(電子版)に対し、「本当に悲しい。50歳まで生きることを願っていた」とコメントした。
世界最高齢として知られ、43歳で死んだクモ。カーティン大学提供(2016年1月1日撮影提供)。(c) AFP PHOTO / Curtin University / LEANDA MASON
【AFP=時事】オーストラリアで個体群の動態研究のために長年観察され、世界最高齢として知られていた43歳のクモが死んだ。研究者らが30日、発表した。
生物学誌「Pacific Conservation Biology」に発表された論文によると、この雌のトタテグモは、それ以前に最高齢とされていたメキシコで発見された28歳のタランチュラよりも大幅に長生きした。研究者らによると、死因は老衰ではなくスズメバチに刺されたことによるものとみられている。
「ナンバー16」と名付けられたこのクモは、オーストラリア各地の一般家庭の庭などで観察されるクモ形類の習性について重要情報を明らかにする一助となっていた。
論文の主執筆者で豪カーティン大学のリアンダ・メイソン氏は、「私たちが知る限りでは、これまでに記録された中で最高齢のクモだ。(ナンバー16の)意義深い生涯のおかげで、トタテグモの習性や個体群の動態についての研究を前進させることができた」と述べている。
1974年にトタテグモの研究プロジェクトがウエスタンオーストラリア州セントラルウィートベルト地域で開始され、ナンバー16はこの間に発見され、観察対象となっていた。
トタテグモの寿命は通常、5〜20年とされている。【翻訳編集】AFPBB News
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普通のトタテグモの寿命が5年から20年だというのに、16番はその2倍から8倍以上長生きしたわけです。たとえスズメバチ(wasp)に刺されたためとはいえ、天寿を全うしたといえるのではないでしょうか。ともあれ、16番の長寿の秘密を知りたくなります。
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