食べ過ぎ・飲みすぎだと、認知症になってしまうとか。注意しないといけません。
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認知症のアルツハイマー型、生活習慣病と関連…予防するには(産経新聞) - goo ニュース
2013年10月31日(木)08:08
年々増え続けている認知症は患者本人がつらいだけでなく、介護者の負担も大きい疾患だ。認知症の中でも患者の多いアルツハイマー型は、これまで原 因不明で予防が難しいとされていたが、最近の研究で生活習慣病との関連が明らかになってきた。乳製品や大豆製品、野菜を多く食べることで発症リスクを低下させることも分かっており、認知症予防のためにも自身の食事パターンを見直してはどうだろう。(平沢裕子)
◆背景に糖尿病?
厚生労働省の調査では、65歳以上の15%、約460万人が認知症と推計されている。認知症には、血管が詰まって起こる脳血管性と、何らかの原因で脳が萎縮して起こるアルツハイマー型などがある。
このうち、脳血管性認知症は脳梗塞や動脈硬化が原因となって起こることから、以前から生活習慣病との関連が指摘されていた。一方、この20年で患 者が急増し、高齢者の認知症の大半を占めるようになったアルツハイマー型と生活習慣病の関連が明らかになってきたのは最近のことだ。
福岡県久山町の住民を対象に行われている疫学調査の「久山町研究」でも、生活習慣病と認知症の関連が判明している。
30年以上前から同研究に携わっている九州大大学院の清原裕教授は「久山町の60歳以上の高齢者の追跡調査で、糖尿病が脳血管性とアルツハイマー 型の両方の危険因子であり、特にアルツハイマー型との関連が強い傾向にあることがわかった。この10年の認知症の急増は、糖尿病の蔓延(まんえん)が要因 である可能性が高い」と指摘する。
糖尿病がアルツハイマー型認知症と関係があるのは、血糖を下げるインスリンがアルツハイマー型の原因物質であるβアミロイドタンパクの分解能力と 関係するためだ。βアミロイドタンパクの蓄積が促進されるとアルツハイマー型認知症が進行するが、βアミロイドタンパクの蓄積は糖尿病となった場合だけで なく、糖尿病予備軍に多い高インスリン血症(インスリンが過剰に働く状態)でも促進される。
◆高齢者に乳和食
久山町の追跡調査では、運動や食事が認知症の発症に与える影響についても検討している。それによると、運動は全認知症の発症リスクを2割、アルツ ハイマー型では4割、それぞれ低下させる。食事では、牛乳・乳製品や大豆製品・豆腐、野菜などを多く食べ、ご飯や酒類が少ない食事パターンが脳血管性とア ルツハイマー型の両方の認知症の発症リスクを4、5割低下させた。
中でも牛乳・乳製品については、摂取すればするほど発症リスクを低下させる傾向にあった。これについては、乳中に含まれるマグネシウムなどの栄養素がインスリン抵抗性を改善することから、それが糖尿病を改善し、結果として認知症の予防につながっているとみられている。
清原教授は「認知症予防には、適度な運動をして、いろいろな食品を取ることが大事ということ。特に高齢者には和食に牛乳・乳製品を加えた食事パターンがおすすめだ」と話している。
■「糖尿病に将来の認知症の可能性」 リスク説明は4割
糖尿病が将来、慢性腎不全や失明のリスクとなることはよく知られているが、認知症のリスクでもあることはまだあまり認識されていないのが現状だ。 「生活習慣病の患者調査」(武田薬品調べ)によると、認知症となるリスクを患者に説明していた医師は約4割。一方、医師から糖尿病が認知症のリスクである と説明されたことを覚えていた患者は5%にとどまっている。
海外の調査では、高血圧や喫煙など危険因子が増えるほど認知症の発症リスクが高いことがわかっている。認知症は発症してからでは治療が難しく、介護する家族の負担も大きい。発症前の30、40代の生活習慣病をいかに減らすかが今後の課題といえる。
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運動と正しい食生活。結局、健康の基本を整えることで、楽しい老後が待っているというわけです。気をつけないといけません。
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