日本にとってとても厳しいランキングです。記録しておきましょう。
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日本の温暖化対策、61位中53位 「非常に貧しい」
朝日新聞 2014年12月10日15時42分
環境NGOのジャーマンウォッチとCANヨーロッパは8日、世界各国の温暖化対策を採点する恒例のランキングを発表した。日本は、全体で61位中の53位で「非常に貧しい」と評価した。再生可能エネルギー導入の遅れや、二酸化炭素(CO2)排出量の増加が影響した。
各国の温室効果ガスの排出量や省エネ、再生エネの導入率のほか、政策や気候変動交渉での姿勢を評価する「気候変動パフォーマンスインデックス2015」。約300人の専門家の意見を元に、「非常によい」から「非常に貧しい」まで5段階で評価した。主な58カ国を対象としたが、1位から3位は「各国はすべきことがまだたくさんある」として不在。順位は4位から61位になった。
日本のランクは前回より一つ後退した。ペルーで開かれている国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP20)の会場で会見したジャーマンウォッチのヤン・バークス・チームリーダーによると、日本は再生エネは伸びてはいるが他国より遅いほか、石炭火力発電への依存が増えてCO2排出が増えていると指摘。「(温暖化対策の国際)交渉でも京都会議の頃のような議論をリードする姿勢はもはやない」と述べた。
ランキング上位は、最も評価が高い4位がデンマークで、スウェーデン、英国、ポルトガルと続いた。CO2の2大排出国の米国は44位、中国は45位。下位はオーストラリア60位、サウジアラビア61位だった。
ランキングの報告書では、世界的にCO2排出量の増加ペースが遅くなり、再エネが急速に成長していることを評価しながらも、国際的に目指すとしている19世紀末の工業化以前からの気温上昇を2度未満に抑えるためには、取り組みが足りないとしている。(リマ=香取啓介)
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アメリカよりも中国よりもランクが低いというのですから、悲惨です。火力発電に頼ってしまっているからです。
CO2排出量を減らすためには、いまのところ、どんな地震にも耐えられる安全な原子力発電所を作り、稼動させるしかないはず。原発派と脱原発派の科学者が、それぞれの立場で新しい技術を開発し、より安全な原発とより有効な再生可能エネルギー生み出してくれることを期待します。
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