キネマ旬報が、14年ぶりに日本の男優・女優の歴代ベストテンを発表しました。記録しておきましょう。
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三船敏郎さんと高峰秀子さんが1位 健さんは4位 キネ旬 日本ベスト俳優
スポニチ 2014年12月11日 16:17
映画雑誌「キネマ旬報」を発行するキネマ旬報社は11日、同誌創刊95周年を記念したアンケート企画「オールタイム・ベスト日本映画男優・女優」を発表した。1位は男優が三船敏郎さん、女優が高峰秀子さんだった。
評論家や文化人ら映画に造詣の深い181人にアンケートを実施。同企画は14年ぶりで、前回1位は三船さんと原節子さんだった。11月に亡くなった高倉健さんは男優で4位、男優の現役俳優ではただ一人役所広司が8位にランクインした。
同社は「順位の変動はあっても、いい監督の作品に出たいい俳優が選ばれた」としている。
2位以下の顔ぶれは次の通り(敬称略)
【男優】(2)森雅之(3)市川雷蔵(4)勝新太郎(4)高倉健(6)原田芳雄(6)松田優作(8)役所広司(9)三国連太郎(10)志村喬
【女優】(2)若尾文子(3)富司純子(藤純子)(4)浅丘ルリ子(4)原節子(4)山田五十鈴(7)岸恵子(8)安藤サクラ(8)田中絹代(8)夏目雅子
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とにもかくにも、高峰秀子さんのファンとしては、1位に選ばれたことを当然と思いつつもうれしく感じます。日本映画史上最高の演技派女優であったことは、間違いないことですから。
三船敏郎さんについても、同様です。黒澤明作品に欠かせない存在であっただけでなく、他の監督作品でも名作がたくさんあります。1位は譲れないところです。
女優に関していえば、原節子さんが4位に落ちているのは解せませんし、田中絹代さんが8位というのも納得いきません。このあたり、選考者の見識を疑います。
男優の場合、うれしいのが森雅之さんが2位に入っていることです。演技力だけでいえば、日本映画界屈指の男優なのですから。高倉健さんの4位にも、驚きはありません。志村喬さんが10位に選ばれたのも、うれしくなります。しかし、石原裕次郎さんや中村錦之助さんが入らないのはいかがなものか。また、渥美清さんが落ちるのも解せません。
腑に落ちないことが多いので、16日に本誌が発売されたら、手に取って、選考者のコメントを読んでみることにします。
キネマ旬報社 |
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