「オニツカ・タイガー」の頃から40年来のファンとしては、アシックスの好調ぶりはうれしい限りです。
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アシックス快走、世界3位も射程内 海外で人気の理由は
朝日新聞 2015年4月13日05時31分
スポーツ用品のアシックス(神戸市)が、業界世界3位の「プーマ超え」を射程内にとらえた。1位の米ナイキ、2位の独アディダスにはまだまだ及ばないが、勢いは増すばかり。その強さ、なぜ?
世界のスポーツ用品業界は「2強プラス1」が続いてきた。売上高3兆円を超えるナイキと、2兆円近いアディダスに、4千億円の独プーマという構図だ。
そこに、アシックスが割って入ろうとしている。2015年12月期でめざす売上高は4230億円。10年前の約3倍で、ここ数年のプーマを上回る数字だ。
「14年12月期は全地域での増収を達成した。北米はまだ伸ばせるし、ASEAN、インドももっと伸ばせる」。アシックスの尾山基社長(64)はこう話し、プーマ超えの先を見据える。
飛躍のきっかけは「オニツカタイガー」だ。現地法人が1999年度に赤字を出し苦戦していた欧州で02年、昔のブランドのシューズを本格的に復活させた。決めたのは現地法人で社長をしていた尾山氏。社内でも、創業者の名を冠した60~70年代のシューズを復活させたい、という声があがっていた。
当時、欧州のファッション業界では、レトロなデザインが流行し始めていた。オニツカは底が薄く、デザインや色づかいがシンプルで、まさにもってこい。尾山氏は、オニツカを高級ブティックで売られるようなブランドにしようと、天然皮革を使うなど素材や質にこだわり、イタリアやフランスの高級店だけで売った。
そうしているうちに、世界中のスクリーンに登場した。03年に公開されたハリウッド映画「キル・ビル」で、主役のユマ・サーマンが黄色いオニツカをはいてアクションシーンを演じたのだ。尾山氏は「ファッショナブルなイメージが浸透した」と振り返る。
欧州でのオニツカの売り上げは07年度、全体の1割を占めるまでになった。欧州でのもうけは、日本国内の2倍以上にあたる123億円になった。
■健康ブームも追い風
欧州で主力のランニングシューズの注文が増え出した。世界的に健康への関心が高まってきたことも重なり、ブームは世界に飛び火。ランニング用品のシェアは、フランスでは1位になり、欧州全体と米国などの米州でも2位に高まった。売上高の8割を海外が占め、そのうち欧州と北米が3割ずつを占めるようになった。
野村証券の成清康介アナリストは「新たに追加した『アシックスタイガー』ブランドも欧米で好調。シューズは大きな減速要因はなく、今後も伸びそうだ」とみる。
半面、シューズに頼り過ぎてしまったことが課題、と成清氏は指摘する。
売り上げに占めるシューズの比率は、ナイキ62%、アディダス46%、プーマ42%に対し、アシックスは79%。ランニングウェアなどのアパレル事業が苦戦しているからだ。当初、15年12月期で850億円の売り上げをめざしていたが、目標を2割引き下げた。
さらなる成長には、アパレル事業の立て直しは欠かせない。アパレル企業の買収や、人材の確保を急ぐ。(笠井哲也)
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途中、15年ほどナイキ、ミズノ、ニューバランスに浮気しましたが、ここ15年はずっとアシックスをはいてジョギングしています。「ランニングシューズなら、アシックス」というのは、もはや世界の常識でしょう。
しかし、より高機能な新製品を出してくれるためには、その会社に勢いがないといけません。その意味で、アシックスの「オニツカタイガー」と「アシックスタイガー」が伸びているのはうれしいことです。個人的には、両者ともデザイン的についていけない部分がありますが、ファンが増えていることは大歓迎です。
去年買った2足のランニングシューズがへたってきました。今日当たり、靴を買いにいくとしますか。もちろんアシックスのランニングシューズを。
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