国民軽視の大連立。要は、菅氏が辞めればよいのですが、地震をチャンスに居座ろうとしているために、ばかげた議論だけが先行しています。
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大連立構想、自民で議論過熱 条件には温度差(朝日新聞) - goo ニュース
2011年4月2日(土)16:08
菅直人首相からの入閣要請をいったん断った自民党内で、民主党との大連立構想が熱を帯びてきた。東日本大震災や原発事故の被害が甚大で、解散・総選挙が遠のいたことに加え、巨額を投じる震災復興に関与したいという思いが、自民党の背中を押している。
大連立をめぐり、自民党は百家争鳴の様相だ。谷垣禎一総裁は3月30日から首相経験者を相次いで訪ねた。森喜朗元首相は「我が党にはいろいろな人材がいる」と前向きだった。安倍晋三元首相は「民主主義を非常に弱くする。全く考えられなくはないが、期限を区切らなくてはならない」、福田康夫元首相は「与野党ともに協力しなければいけないが、その形は十分考えなければいけない」と慎重な姿勢をにじませた。
大連立の条件も温度差がある。ベテラン議員には「現在は危機的状況」として菅首相のままでの大連立を容認する声がある。早期解散が望めない今、長年政権を担ってきたベテラン議員たちは国家的大事業である震災復興を政権外から眺めることに我慢できない――との見方は党内に少なくない。
これに対し、中堅・若手には「菅首相の交代は絶対条件」との声が強い。「やるとしても期限を切り、自民党から首相や主要閣僚を」(山本一太参院政審会長)との強硬論もある。谷垣氏は1日、岩手県釜石市で「できることは一生懸命協力したい」と記者団に述べたが、大連立の是非には触れなかった。
ねじれ国会に翻弄(ほんろう)されてきた民主党内には大連立への期待が広がる。原理原則を重視する岡田克也幹事長も3月31日の記者会見で「戦後経験したことのない大きな事態に直面し、政治で何ができるか問われている。党派を超えた協力が必要だ」と強調した。
「谷垣首相」打診説、駆ける 大連立で思惑交錯 自民なおも「5Kはずし」主張(産経新聞) - goo ニュース
2011年4月2日(土)08:00
平成23年度予算の成立というヤマを越え、菅直人首相が自民党との大連立への環境整備に本腰を入れ始めたようだ。そこには、「大震災からの復旧・復興」を大義名分にした政権延命策という思惑も透けてみえるが、ラブコールを送られる自民党は「首相退陣」を大連立の前提条件としている。大連立を唱えれば唱えるほど自らの立場が危うくなる-。首相はそんなジレンマを抱えている。(加納宏幸、佐々木美恵)
1日夕の記者会見で、首相は自民党への“期待”を隠そうとしなかった。
「復旧・復興に関しては与野党を超えて協力する態勢をつくりたい。自民党をはじめとする各野党とともに計画を立てていく形が生まれることを切望している」
首相は自民党との連携に向けた舞台装置も用意していた。有識者や被災地関係者による「復興構想会議」の設置だ。
「復興構想会議の提案や計画を実行に移すための政府の態勢づくりに入り、今月中には固めたい」
首相は会見でこう表明した。被災者からすれば、これから態勢をつくるというのはあまりにも悠長な話だが、首相には、復旧・復興案を策定する際に自民党案も取り込むことで、大連立に向けた信頼関係を醸成する狙いがある。
民主党側も大連立への布石を打ち始めた。
◆閣僚増員を提示
岡田克也幹事長は1日、内閣法改正による閣僚の3人増員の具体像を自民党の石原伸晃幹事長に示した。増員される閣僚は、震災復興担当相、松本龍防災担当相が兼務する環境相、枝野幸男官房長官が兼務する沖縄北方担当相の3ポスト。加えて副大臣6人、政務官6人、首相補佐官5人を増やす案も提示した。来るべき大連立を見据えれば、自民党に用意できるポストは多ければ多いほどいい。
岡田氏は1日、三重県四日市市で記者団に「これだけ大きな災害なので、総力を結集して能力がある人に働いてもらうことは当然だ」と述べた。
未曽有の災害を受け、政界が大連立に向けて動いているのは間違いない。ただ、その場合の首相が誰であるかという点では、さまざまな思惑が交錯する。
「谷垣禎一・自民党総裁を首相とするのなら協力してもらえるか」「首相に加え、いくつか閣僚ポストを付けてもいい」
自民党重鎮のもとには最近、民主党側からこんな持ちかけがあるという。1日には民主党が「首相・谷垣氏、副総理・仙谷由人官房副長官、民主党代表・輿石東参院議員会長」という大連立案を打診したという噂が政界を駆けめぐった。
◆参画に傾く重鎮
自民党は重鎮を中心に大連立への参画に大きく傾いている。谷垣氏は31日、麻生太郎元首相の事務所を訪れ、大連立に関して相談を持ちかけた。
谷垣氏「どうしたらいいでしょうか…」
麻生氏「総裁が『やる』という腹を固めなければ、事態の収拾はつかないでしょうが」
谷垣氏は麻生氏に、首相からの打診は一度きりということも打ち明けた。
自民党執行部にしてみれば、首相退陣という条件が確約されない限りは大連立には踏み出しにくい。自民党が子ども手当など「バラマキ4K」に「菅抜き」を加えた「5Kはずし」にこだわるのは、求心力を失った首相が大連立を推進できるとは信じていないからだ。ましてや、党内抗争を繰り広げる民主党が「谷垣首相」でまとまるのか…。
「誰が首相の首に鈴を付け、民主党をまとめられるのか。その見極めがつかないうちに大連立への回答はしにくい」
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産経説が正しければ、大笑い。本当に、棚からぼた餅で谷垣首相が誕生するのか。どういう根拠の噂なのか。流したのは、だれなのか。どんな目的なのか。腹も立ちますが、面白くもある。
ともあれ、国民の総意は、きちんとした復興政策を主導できる人間に首相を務めてもらいたいということだけ。国民からの信頼もなく、実力もない菅氏に首相を任せておけないと国民の大半は思っているのです。
それにしても、悪いときに悪い人物が首相を務めています。これほどの不幸は、ありません。
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