海水浴場でところ構わずたばこを吸ったり酒を飲んで暴れたりするなどのマナー違反に対する苦情が後を絶たない中、12日に海開きを迎える須磨海水浴場(神戸市須磨区)に、家族連れらが安心して楽しめる「ファミリーエリア」が新設される。飲酒・喫煙などを禁じ、警備員が入場時に手荷物検査する全国初の取り組み。神奈川県逗子市などは条例で飲酒や大音量の音楽などを禁じているが根絶に至っておらず、神戸市では一歩踏み込んだ対応をとる。(林信登)

 毎年70万人以上が訪れる須磨海水浴場では、平成22年に違法薬物が持ち込まれる事件が相次いで発覚。神戸市は翌23年、条例を改正して入れ墨の露出や大音量の音楽イベントなどを禁止した。また、泥酔者の搬送が相次いだため、昨年は海の家でテキーラをはじめとする高濃度のアルコールの提供も禁じた

 それでも家族連れからは「騒がしい若者のせいで子供を連れて行きにくい」との苦情が多く、市は今年、約4500平方メートルの「ファミリーエリア」を新設することを決めた。砂浜の東西約140メートルを高さ1メートル超のフェンスで区切った上、入り口で警備員が酒類の持ち込みなどをチェック入れ墨がある人には隠すための上着の着用などを求める

 毎年家族で訪れているという須磨区の主婦、石野桂子さん(29)は「子供が小さく、うるさい人がいると怖がっていた。ファミリーエリアなら安心できる」と声を弾ませた。市の担当者は「ファミリーエリアの設置で、着実に安心安全に近づく」と強調する。

 海水浴場でのマナー違反は近年、全国各地で問題化しており、神奈川県逗子市は26年、海水浴場での飲酒や喫煙を禁止隣の鎌倉市も翌27年から同様に禁じた。鎌倉市観光課の担当者は「苦情は26年の60件から、昨年は15件まで減少した」というが、海水浴場はだれもが立ち入れるだけに根絶には至っていない。

 海岸の安全利用やマナーに詳しい元関西大環境都市工学部准教授の島田広昭さん(67)は「規制によって安全な海水浴場が整備されつつあるが、いまだに砂浜で隠れて飲酒する人がいる。最終的には利用者の協力が何より重要だ」と指摘している。

**********

子供たちが大きくなって、夏の海水浴場には10年以上行っていません。そのため、現状をまったく知らず、この記事を読んでビックリしてしまいました。

須磨海水浴場のファミリーエリアのような手荷物検査が必要なくらい、海水浴場の風紀が乱れているということなのでしょう。恐ろしくなるほどです。

みんながマナーよく、周囲の人たちに迷惑をかけないようにすれば、よいことだとおもうのですが、それでは甘すぎるというのでしょう。

ますますもって、夏の海水浴場へ足が向かなくなってしまいます。