これからどうなるかはまだまだ不安ですが、民主党政権時代から比べれば、はるかに日本政府の株が上がっているということでしょう。
**********
G20、アベノミクスに一定理解 脱デフレ容認、構造改革念押し(産経新聞) - goo ニュース
2013年2月17日(日)07:57
【モスクワ=小川真由美】16日夕(日本時間16日夜)に閉幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では、日本は、安倍晋三政権 の経済政策「アベノミクス」について、国際社会から一定の理解はとりつけた。為替に影響を与える大胆な金融緩和策に対しても、長引くデフレからの脱却が目 的である点を強調し、「通貨安競争」で日本が名指しで批判される事態を回避。欧米経済に依然、下ぶれリスクが残る中、日本のデフレ脱却が世界経済に貢献す るメリットに期待を示した形だ。
「通貨安競争という見方を完全に押さえ込んだ」
G20の閉幕後、記者会見した麻生太郎財務相は、日本への批判をかわした成果をこう強調した。声明で日本の為替政策に具体的な注文がつけば、金融緩和を軸とするアベノミクスの実行が妨げられる恐れがあったが、その事態は回避された。
G20の会合では、国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が「最近の通貨戦争をめぐる議論は行き過ぎだ」と強調。大半の参加国も、日本を「円安誘導」と批判する一部の動きを「建設的な議論ではない」との見方を示したという。
ただ、新興国は先進国の金融緩和に対し「金融市場の混乱を引き起こす」(メキシコのカルステンス中央銀行総裁)との警戒感は根強い。今回の共同声 明も、日米欧の金融緩和による投資マネーの流入が、新興国だけでなく、世界経済の不安定化につながる懸念を指摘した。大胆な金融緩和を掲げる安倍政権に とっては経済運営にクギを刺された形で、今後、デフレ脱却と海外批判をにらみながらの難しいかじ取りを迫られる。
日銀の白川方明総裁は、閉幕後の会見で「日銀の政策は物価安定を通じて国民経済の健全な発展に資するという目的で実行している」と述べ、今後も金融緩和を進める方針を表明。新興国にくすぶる円安への不満は強まる可能性も残る。
欧米も今回、日本の金融緩和による短期的な景気刺激策を容認する一方、日本の持続的な成長にはあくまで「構造改革が重要」との立場は変わらない。
安倍政権は、日本のデフレ脱却が世界経済に貢献すると強調してきた。国際社会の期待に応えるためには、痛みを伴う可能性がある財政再建と構造改革にも果敢に取り組み、デフレ脱却の道筋を具体的に示すことが求められる。
**********
毀誉褒貶かますびしい人物ですからいたずらに持ち上げることはしたくありませんが、外交には経験が絶対に必要であるということを考えれば、今回の麻生氏の存在は重要なカギだったといってよいでしょう。ボルサリーノをかぶってギャング・スタイルでモスクワに乗り込んだのも、氏一流の演出だと許すことにします。
ともあれ、危なっかしくて見ていられなかった民主党時代とは雲泥の差であることは確か。これからの着実な財政運営を期待します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます