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羽生善治四冠、AIソフトとの対戦をめざして、叡王戦にエントリー

2016年05月23日 02時12分06秒 | 時事放談: 国内編

羽生善治四冠、すごい!その英断には、心底感服しました。

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将棋ソフト連勝、第2期予選に羽生四冠初参戦へ

 将棋ソフトと棋士が戦う第1期電王戦(主催・ドワンゴ、日本将棋連盟)PONANZA(ポナンザ)と叡王戦優勝の山崎隆之八段(35)による二番勝負第2局が21、22日、大津市の延暦寺で行われ、PONANZAが118手で勝利し、第1局に続いて連勝した。

 終局後、主催者は、今月開幕する第2期叡王戦予選に羽生善治四冠(45)が初参戦すると発表した。

 昨年まで団体戦だったが、今年からは叡王戦優勝者とソフト代表が2日制の二番勝負を行う形式に刷新された。叡王戦は出場を希望する棋士が参戦し、段位別予選を経て本戦出場者16人を決め、トーナメントの勝者が電王戦に臨む。

将棋の羽生4冠が対ソフトに参戦=来期の対戦者選ぶ叡王戦へ

 日本将棋連盟(東京都渋谷区)とドワンゴ(同中央区)は22日、大津市の比叡山延暦寺で会見し、来年開催予定の第2期電王戦のコンピューターソフトとの対戦者を決める第2期叡王戦に羽生善治4冠(45)がエントリーしたと発表した。

 羽生4冠は1996年に将棋界で前人未到の全7冠制覇を成し遂げた最強の棋士。ソフトとの対局が実現すれば、人間対コンピューターの最高の勝負が見られそうだ。

 叡王戦は今月から段位別予選が始まり、本戦、決勝が行われる。羽生4冠は段位別予選から出場する。優勝した棋士が叡王として、来年3〜5月に行われる第2期電王戦でソフトと対局する。

 会見した日本将棋連盟の谷川浩司会長(54)は、「(参戦の)時期になったと本人が判断したのか、ソフトとの対局に大きな関心を持っているのかは分からないが、大きな話題になることは間違いない」と述べた。

 ドワンゴの川上量生会長(47)は、羽生4冠が棋士の立場を超えて人工知能に高い関心を持っていることに触れ、「正直、びっくりした。体が震えるような、とうとうその時が来たのかと思った」と対局実現に期待を込めた。 

天才・羽生がAIと対戦する日 第一人者を揺さぶる実力
NIKKEI STYLE 2016/5/22

 2017年春、将棋界のスーパースターがコンピューター将棋ソフトと対戦するかもしれない――。将棋ソフトとプロ棋士が対戦する第1期電王戦二番勝負がソフト側の2連勝で終わった22日、主催のドワンゴは来年春の電王戦に出場する棋士を決める第2期叡王戦に、羽生善治王座(名人・王位・棋聖)が参加すると発表した。羽生王座が優勝すれば、公の場で初めて将棋ソフトと対戦することになる。

 プロ公式戦の叡王戦はエントリー制で、羽生王座は第1期には参加していない。理由は明かしていないが、棋士のなかでも圧倒的な実績と知名度を誇る羽生王座が将棋ソフトに敗れた場合の影響を考慮したうえでの判断だったと思われる。

 だが、囲碁界で米グーグルが開発した人工知能(AI)「アルファ碁」が今年3月、世界屈指の棋士、韓国の李世●(石の下に乙、イ・セドル)九段と対戦し、4勝1敗で圧倒したことで、風向きが変わった。囲碁のトップ級棋士がAIに敗れたことで、「羽生対コンピューター」実現に向けたハードルはぐっと下がった

 羽生王座は今月下旬に始まる第2期叡王戦の予選の1つ「九段戦」に出場する。2連勝すると、16人による本戦トーナメントに出場でき、ここで3連勝すれば、決勝三番勝負に進出。先に2勝すれば、最強ソフトを決める次の「将棋電王トーナメント」の優勝ソフトと来年春に二番勝負を戦うことができる。道のりは楽ではないが、羽生王座は優勝候補の最右翼だ。

 羽生王座対最強ソフトの対戦が実現すれば、将棋ファンのみならず、世間の注目を集めることは間違いない。電王戦・叡王戦を主催するドワンゴの川上量生会長は羽生王座の叡王戦出場について、「びっくりした。聞いたときは体が震えた」と22日の記者会見で語っている。

 日本将棋連盟会長の谷川浩司九段も「そういう時期になったということだろう。羽生さん本人がどう思ったのか、どんな関心があるのか、私にはわからないが、大きな話題になることは間違いない。今回の第1期電王戦ではプロ棋士が2連敗したので、来期はプロが挑戦する立場になる」と話している。

 羽生王座と同世代の棋士、先崎学九段は、将棋ソフトが棋士代表の山崎隆之八段に完勝した電王戦第1局の観戦記で、次のように書いている。

 「敵が上だ。仕方ないのだ。そしてもう昔には当然ながら戻れない。だからといって棋士達がコンピュータとの対決を嫌がるかというと、むしろ逆である。そもそも棋士は、自分より強い者と闘うのが好きなのだ。そりゃ負けるのは嫌だ。だが強い相手に立ち向かってゆくのは、喜びでもあるのである。そうした『よい精神』を棋士は皆持っている」

 「強い相手と戦えたことは、棋士として最高の喜びだった」。アルファ碁に敗れた李九段はAIとの対局をこう振り返った。これは負け惜しみではない。日本囲碁史上初の7冠独占を達成した井山裕太王座も「人間界とは違う世界が、コンピューターには見えているのだろう。純粋に対戦し、体感してみたい気持ちはある」とインタビューで語っている。日本の第一人者をして、戦ってみたいと言わしめるほどAIが強い証拠だ。

 こうしたAIの進化を目の当たりして、羽生王座が棋士としての闘争本能をかき立てられたとしても不思議ではない。さらにいうなら、トップ棋士ならば誰もが抱く「(囲碁や将棋の)真理を究めたい」という理想に近づくためには、AIとの対戦は避けて通れないということになったのだろう。(神谷浩司、山川公生)

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四冠の防衛戦と他の棋戦でただでさえ忙しいのに、段位戦から出なければならない叡王戦に出るというのですから、羽生四冠のチャレンジ精神はさすがとしかいいようがありません。

もしAIソフトと電王位をかけて対戦することになるにしても、段位戦2戦、本選トーナメント3戦、決勝3番勝負で2戦もしくは3戦、つまり7戦もしくは8戦、対局が増えるわけで、昨年よりも過密スケジュールになるわけです。そういう厳しい条件でも、AIと戦いたいというのですから、その若々しい「将棋少年」ぶりはいくら評価しても、しきれません。

しかも、羽生四冠だったら、AIに勝つのではないかと思わせる期待感の高さもあります。ぜひとも、羽生四冠対AIの対局を観てみたいものです。


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