囲碁の七冠、井山裕太棋聖(28)の師匠・石井邦生九段が1日、大阪市内での第43期棋聖戦(読売新聞社主催)予選決勝で広江博之九段(51)に勝ち、棋聖戦Cリーグ入りを決めた

 石井九段は76歳4か月。日本棋院によると、棋戦ごとにリーグの定員が違って単純な比較はできないが、橋本宇太郎九段(1994年死去)が1981年に本因坊戦で記録した74歳8か月を超え、最年長での棋戦リーグ入りとなる。

 石井九段は今期、予選の1回戦から5連勝Cリーグ(定員32)への参戦を果たした。CはS(同6)、A(同8)、B(同16)につぐ序列4番目だが、優勝すれば挑戦者決定トーナメントに進める。石井九段は「強い棋士がひしめくリーグに、この年で入れるなんて夢のようだ。井山棋聖の碁を一生懸命見ることが一番の勉強。以前より粘りが出てきたと思う」と喜んでいた。

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石井九段を、先月のLG杯決勝の最終日に日本棋院でお見かけしました。76歳とはおもえないご壮健ぶりでありました。井山七冠に影響を受けてのことか、節制の賜物か、十代、二十代の若者がひしめきあう囲碁界で棋聖リーグに入られるとはすばらしいことです。

かくなるうえは、Cリーグでも勝ち続けて、小童どもを驚かせてください。そうすれば、さらに囲碁人気が高まることでありましょう。