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里見香奈女流名人、3連勝で9連覇

2018年02月06日 04時55分57秒 | 時事放談: 国内編

さすがです。女流では、現在、無敵です。

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里見香奈女流名人が3連勝で9連覇

里見香奈女流名人が3連勝で9連覇

9連覇の「9」のシールを手に喜ぶ里見香奈女流名人(カメラ・関口 俊明) 【報知新聞社】

(スポーツ報知)

 将棋の「第44期 岡田美術館杯女流名人戦」5番勝負第3局がが4日、千葉県野田市の関根名人記念館で行われ、後手の里見香奈女流名人(25)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が挑戦者の伊藤沙恵女流二段(24)に104手で勝ち、3連勝で自らの記録を更新する9連覇を達成した。観戦した森内俊之九段(47)は、圧倒的強さを羽生善治竜王(47)らの姿に重ねた。防衛によって女流5冠を堅持した里見は女流6冠制覇、そして棋士養成機関「奨励会」三段リーグで女性初の棋士を目指す。

 戦い終えた者の優しさだった。終局後、悔し涙をぬぐう伊藤の目の前で、里見は決して笑わなかった。「結果を残せたことは素直にうれしいです」。1、2局は珍しく頬を緩ませるシーンもあったが、V9達成の瞬間は同志の心情に配慮した。悠然と、淡々と。勝ってカブトの緒を締めた。

 予期せぬ乱気流に包まれても、表情ひとつ変えない。そんな将棋だった。進行は第1局の類型に。同じように△4五銀と積極的に構え、大胆に飛車交換を迫って、伊藤の攻めを呼び込んだ。

 左辺での危険な局地戦でリードを奪うと、中終盤では広大に空いた盤上で駒を躍動させた。駒得の代償で自玉はスカスカ。一手間違えれば、たちまち逆転されてしまう局面でも指し手がブレることはなかった。

 3連勝と圧倒した。リーグ9戦全勝の最強挑戦者を迎えたシリーズも、むしろ里見の強さが際立った。「(伊藤相手には)形勢を損ねたら逆転は難しいので、序盤からしっかり指そうと思いました」。3局を通じて悪手らしい悪手はなかった。盤上に表現したのは過去8年とは別次元の強さだった。

 女流5冠を堅持した防衛劇は、偉業挑戦への切符にもなった。現在、残るひとつのタイトルであるマイナビ女子オープンでは、本戦トーナメントのベスト4に進出している。挑戦権を得て、5番勝負で加藤桃子女王(22)を破れば、史上初の女流6冠制覇を成し遂げることになる。「まだ足りないところがたくさんありますので。いい状態で勉強し続けるようにしたいです」

 さらに、最大の夢である四段(棋士)になるための挑戦も重大な局面を迎えている。奨励会三段リーグでは現在7勝5敗。過去最も星を集め、首位とはわずか2勝差。残り6戦の結果によっては36人の三段の上位2人に入り、女性初の四段昇段を果たす可能性がある。「今しかできないことなので、今をできることをただ頑張りたいです。勉強していくしかないので、日々の積み重ねを大事にしたい」。またしても「勉強」の2文字を口にした。

 来期は大台に挑む。1981〜90年度の女流王将戦で林葉直子さん(50)が記録した10連覇に並ぶ女流棋戦史上最多タイ記録だ。「今はまだ…考えられませんが、充実できるようにしたい」。誰かが里見を止める光景は想像もできない。(北野 新太)

里見女流名人・伊藤女流二段が仲良く「グリコポーズ」4日に女流名人戦第3局

里見女流名人・伊藤女流二段が仲良く「グリコポーズ」4日に女流名人戦第3局

グリコ野田工場の前で「グリコポーズ」を取る里見香奈女流名人(左)と伊藤沙恵女流二段 【報知新聞社】

(スポーツ報知)

 将棋の第44期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負の第3局が4日、千葉県野田市の関根名人記念館で行われる。連勝で9連覇に王手を掛けている里見香奈女流名人(25)と初タイトルに向けて巻き返しを期す挑戦・伊藤沙恵女流二段(24)は3日に現地入りした。

 市内にあるグリコの工場見学施設「グリコピア CHIBA」を訪問した両者。普段から大好きというアイス「パピコ」の製造過程を見学した里見は「日常的にいつも夕食後のデザートとしてコーヒー味のを食べたりしてます」と意外な一面を披露。機械化された工程の中で工場員の人力によるチェックを欠かさない体制を見て「作る過程で機械と人の力が完璧に共存しているのがすごいです」と感激した。将棋界でも昨今はコンピュータソフトとの共存がテーマになっているが「とにかく自分なりの勉強をするしかないですが、拒否反応を示すことなく、いろいろなものを採り入れていきたいと思います」と柔軟な姿勢を持つ。

 対して「パナップ」好きという伊藤は「パピコ」を試食し「おいしいです。今日はなかったですけど抹茶味もおいしいんですよ。あとは『カプリコ』も好きですね。こちらは、いろんなところにグリコマークがあって面白いですね」と笑顔。創業者・江崎利一氏の「創意工夫」を標語として経営に取り組んだことに触れ「奥深いですね。今までの概念を覆された気持ちです」と感銘を受けた様子。盤上での創意工夫について「新しいことに取り組むことに取り残されたくはないですけど、ソフトに頼り切りたくはないですし、やはり古い将棋も好きなんです。矢倉の駒組とかは本当に美しく感じます」と将棋観を語った。

 見学後、壁面に描かれた巨大なグリコマークの前では、カメラマンの要求に応じてグリコポーズを披露。決戦前日の束の間のリラックスタイムを楽しんでいた。

 決着の可能性がある一局に向け、里見は「状態はいいですけど、過信せずに自信を持って臨みたいです。自分の納得のいく将棋を指して自分の力を出したいです」、伊藤は「とにかく良い将棋をお見せできるように、いつも通りの気持ちで指したいです」と静かに闘志を燃やしていた。

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里見ファンとしては、うれしい限り。男性棋士さえ圧倒する力をもっているのですから、女流棋士に勝つのは当たり前。それをしっかりと実行してくれるのですから、頼もしいとしかいいようがありません。

今回は、グリコポーズを取ったり、「9」のシールを貼り付けて写真に写ったり、これまでの真面目一辺倒の里見五冠でないところも、よかったのではないでしょうか。やっぱり、のびのびと戦ってこそ、勝負は勝てるとしたものでしょうから。

女流六冠完全制覇と四段昇段、ファンとしては実現してくれることを心から望む次第です。


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