リドリー・スコットが、高倉健さんの思い出を語っています。記録いておきましょう。
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R・スコット、健さんは「気配りの人」 思い出語る(シネマトゥデイ) - goo ニュース
『エイリアン』『グラディエーター』などのリドリー・スコット監督が現地時間3日にロンドンで行われた新作『エクソダス:神と王』のワールドプレミアに出席。先月10日に亡くなった高倉健さんの思い出を語った。二人は1989年に公開された映画『ブラック・レイン』でタッグを組んでおり、以降、クリスマスカードのやり取りをするなど毎年連絡を取り合う仲だった。
健さんの人柄を「いつも協力的で、そして周りに気を配る人だった」と懐かしんだスコット監督は、大阪を舞台にした『ブラック・レイン』の撮影時のエピソードを披露。「あるとき、僕はひどい風邪をひきながら、タバコをたくさん吸い続けていた時期があった。健さんはそんな僕に毎朝『タバコはやめた方がいい』と助言してくれた。風邪がもう6週間も続いていると知ると、『わたしがそれを治してみせる』と言って翌日には漢方薬を持ってきてくれたりした。その薬を飲んだ2日後にはすっきり治ってしまったのをよく覚えている」。
健さんはスコット監督の風邪を治しただけでは飽き足らなかった。スコット監督は「その後も、何かとてもにおいのきつい魚、おそらくイワシだったと思うけど、そこから抽出したペレットが入った小さな箱を持ってきては、『これを飲めば風邪をひきにくくなる』と勧めてくれた。そういう気遣いをいつもしてくれる 、とても素晴らしい人だった」と続けた。
また、スコット監督は『ブラック・レイン』のクランクアップ時に健さんからもらった「編み細工の美しい籠」を今でも大事に取っているという。「それを見るたびに“ケン・タカクラ”を思い出すんだ。彼はとても優しくて寛大な人だった。右も左もわからなかった大阪に滞在していた僕たちにいつも親切に気持ちよく接してくれたことは今でも忘れられない。懐が深い人で、俳優としてもとても素晴らしい人だった」と名優の死をしのんだ。
所属事務所の発表によると、健さんは次回作の準備中、体調不良により入院し、治療を続けていたが容体が急変。生き切った安らかな笑顔でこの世を去ったという。83歳だった。(編集部・市川遥)
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健さんが、健康に人一倍気を使って、どこに撮影に行くにも大量の薬を持ち込んで、スタッフやキャストの身体の不調の相談に乗っていたといわれています。『ブラック・レイン』のときにも、それが役立ったのでしょう。
ここで「寛大な」と訳されているのは、おそらく“generous”という形容詞だと思うのですが、これは「気前よくものをあげる」という意味の寛大さですから、健さんにはピッタリの形容詞です。
合掌。
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