以前と比べると、安倍氏の安定感が増しているように思えるのですが、持ち上げすぎでしょうか。
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薬でコントロールできてる…健康状態で安倍氏(読売新聞) - goo ニュース
2012年12月18日(火)08:49
17日の安倍総裁記者会見の要旨は次の通り。
【衆院選総括】
自民党に信任が完全に戻ったのではなく、民主党の間違った政治主導による政治の混乱と停滞に終止符を打つべきだという国民の判断だったのだろう。まだまだ自民党に厳しい視線は注がれ続けていると緊張感を持ち、結果を残すことが必要だ。
【人事】
石破幹事長には留任していただきたい。参院選に勝つというのが、党に与えられた使命だ。(閣僚人事は)「危機突破内閣」の職責を担える人選をしたい。
【憲法改正】
最初に行うことは(憲法改正の発議要件を定めた)96条の改正だ。3分の1超の国会議員が反対すれば、議論すらできないというのは、あまりにハードルが高すぎるので、変えるべきだ。日本維新の会、みんなの党も一致できるのではないか。
【経済政策】
経済財政諮問会議を復活させる。マクロ経済政策の司令塔になる。日本経済再生本部は、ミクロの政策をどうするか、具体的な政策を検討する。来年度 予算成立は大幅に遅れる。2012年度補正予算案はこの遅れた期間を十分カバーできるものにしないといけないので、当然大規模なものになる。
【外交・安全保障】
(オバマ米大統領との首脳会談時期は)来年1月下旬から2月かもしれない。環太平洋経済連携協定(TPP)については、よく説明を受けながら、判断したい。
【日中関係】
最も重要な2国関係の一つだ。尖閣(諸島)は日本の固有の領土で、国際的にも、国際法的にも日本が所有し、実効支配している。(中国と)交渉の余地はない。粘り強く対話を続け、日中関係を友好な関係に改善していきたい。
【健康状態】
潰瘍性大腸炎という難病指定の病気が、医学的には完治はしていないが、十分に新しい薬でコントロールできている。体調管理はかなり優先する必要がある。
自民・安倍総裁の会見詳報 「危機突破内閣」/尖閣、交渉余地ない/体調は万全(産経新聞) - goo ニュース
2012年12月18日(火)08:02
自民党の安倍晋三総裁が17日、党本部で行った記者会見の詳報は次の通り。
【選挙結果】
わが党の勝利は自民党に信任が完全に戻ってきたというのではなく、3年間の間違った政治主導による混乱と停滞に終止符を打つべきだという国民の判断だ。まだまだ自民党に対して厳しい視線は注がれ続けている。緊張感を持って結果を残していかなければいけない。
日本は経済においても教育、外交・安全保障、東北の復興についても危機的な状況になっている。それぞれ大変厳しい状況からの、谷底からのスタートになるだろう。きょうあす結果が出るものではない。スピード感を持って取り組んでいきたい。
【国会日程】
おそらく26日に国会が召集される。それを待っている暇はない。仕事はスタートしなくてはならない。
【党役員と閣僚人事】
今回の衆院選、そして参院選をとって、はじめて安定的に政策を遂行できる態勢が整う。石破茂幹事長には留任していただきたい。
参院選に勝つという党に与えられた使命を達成する上において、メンバーの構成を考える。内閣についてはまだ全く決めていない。「危機突破内閣」だ。その職責を担えるメンバーを厳選したい。
【憲法改正】
(前回)私が首相になって国民投票法を作った。憲法を変えるための橋を架けたので、いよいよ国民みんなで橋を渡り、最初に行うことは改正要件を定 めた96条の改正だ。憲法改正は逐条的にしかできないからだ。3分の1をちょっと超える国会議員が反対すれば、国民が指一本触れることができないというの はあまりにもハードルが高すぎる。変えるべきだ。
今の段階では(憲法改正の発議には)3分の2は必要だ。参院では(現有議席は)程遠い。次の参院選で果たして(3分の2の議席確保を)達成できるかどうかわからないが、努力を進めていく。日本維新の会やみんなの党も基本的には96条(改正)については一致できるのではないか。
【訪米】
(来年1月にオバマ米)大統領の就任式がある。しっかりと首脳間で話をするためにはある程度先方の態勢が整い、外交方針が決まってからの方がいいという考え方もある。1月の下旬から2月かもしれない。日程調整を進めたい。
【環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)】
野党であったため、予備的な交渉状況やどういう議論がなされているのかという情報が十分に得られていない。よく説明を受けながら、対応を判断する。経済交渉は交渉そのものがいいか悪いかではなく、結果国益が守れたのかどうかだ。十分に吟味していく必要がある。
【日中関係】
日中関係は日中関係だけを見つめても良好な関係にもっていくことはできない。世界地図を開いて俯瞰(ふかん)しながら戦略を考えるというアプローチが必須だ。
日中関係は日本にとっても重要な2国間関係だ。さまざまな問題を抱えるが、お互いにコントロールするのが大切だ。ねばり強く中国との対話は続け、良好な関係に改善したい。
【尖閣諸島】
尖閣は日本固有の領土であり、国際的にも国際法的にも日本は尖閣を所有し、実効支配をしている。交渉の余地はない。この問題で、中国国内で日系企 業を襲撃したり、日本人に危害を加えるのは国際的なルールに反している。戦略的互恵関係に反しているということを、中国側に強く訴えていく必要がある。
【靖国参拝】
日本のために命をかけた英霊に対して、尊崇の念を表す。これはどの国のリーダーも行っていることだ。その観点から、私が在任中に参拝できなかったことは「痛恨の極み」ということを申し上げた。本来は外交的な問題に発展していく性格の問題ではないが、なっている。
【経済財政諮問会議】
諮問会議を復活させ、マクロ経済の司令塔にする。日本経済再生本部は関係閣僚が入り、生活が良くなっていると国民が実感できる政策を練り上げる。政調会長のもとで検討中だ。
【軽減税率】
(食料品など生活必需品の税率を下げる軽減税率については、導入を主張する)公明党ともよく協議をしながら考えていきたい。
【補正予算】
デフレ脱却に資する補正予算でなければならない。どの程度の規模かは、デフレギャップを埋めることを念頭に置く。
総選挙で(来年度)予算は大幅に成立が遅れる。暫定予算の期間を十分にカバーするためには当然大規模になる。(事業内容は)国民の安全を守り、未来への投資となるものでなければならない。無駄なことをやるつもりはまったくない。
【金融政策】
今月の19、20日に日銀の政策決定会合が開催される。選挙結果を十分に受け止めて、適切な判断をしていただけると期待している。私は選挙を通し て2%の物価目標について日銀と政府とでアコード(政策協定)を結びたいと主張してきた。内閣発足と同時に、関係閣僚に指示をしたい。
【教育再生】
教育は、新教育3法を含め、いじめ防止基本法など教育再生実行本部で作りあげている法律がある。子供たちの命を守る、未来を守るのは政治の最大の 責任だ。(自公で過半数に達しない)参院でも多数を形成できるよう努力をする。教育は社会総がかりで取り組むべきものだ。安倍内閣時代に作っていた教育再 生本部のようなものを作り、さまざまな成果を出していく。
【自身の健康】
私には潰瘍性大腸炎という難病指定の病気があるが新薬でコントロールできている。衆院選の日程は過酷だったが、体調の変調はなかった。総理の職をこなしていくことができる。休養すべきときは休養し、体調管理したい。
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基本政策には、納得。あとは、結果を出してくれるかどうか。小選挙区選挙という安定政権が作りにくい選挙制度のもとでの政権運営はスピード感がもっとも大切。まあ、マーケットは安倍自民党を好感をもって受け入れていますし、年明けからといわず、年内から猛ダッシュで民主党の垢を日本から落としてもらいたいものです。
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