面白い!記録しておきましょう。
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タフガイよりも色男?=定説と異なるオス選び―岡山大(時事通信) - goo ニュース
2014年6月21日(土)04:17
甲虫の一種「オオツノコクヌストモドキ」のメスは、大きなあごを持つ強いオスではなく、求愛行動の上手なオスを繁殖相手に選ぶことを、岡山大など の国際研究チームが明らかにした。「メスは強いオスを選ぶ」という「定説」を覆す結果で、多くの生物の繁殖研究に役立つ可能性があるという。論文は21日 までに、英王立協会紀要電子版に掲載された。
オオツノコクヌストモドキは、本州と九州に分布する体長約5ミリの甲虫の一種。オスは戦いに使われる大あごを持ち、繁殖の際には脚でメスの身体を小刻みにたたく求愛行動を行う。
岡山大大学院の岡田賢祐助教(生態学)らは、この甲虫の求愛、繁殖行動を観察。メスがオスに出会ってから交尾に至るまでの時間と、大あごの大きさ、求愛行動との関連などを調べた。
その結果、大あごの大きさと交尾に至るまでの時間に関連がない一方、メスを小刻みにたたく速度が速い、求愛行動が上手なオスには、短時間で交尾に応じることが分かった。
実はメスは強いオスよりも恋愛上手なオスを好む!? - 岡山大が確認(マイナビニュース) - goo ニュース
2014年6月20日(金)14:09
岡山大学は6月18日、昆虫「オオツノコクヌストモドキ」のメスが戦いに強い大きな大顎を持つオスよりも、脚を使ってメスの体をたたく求愛技術が高いオスを好むことを明らかにしたと発表した。
同 成果は、同大大学院環境生命科学研究科進化生態学分野の岡田賢祐 助教、筑波大学生命環境科学系共存生物学研究室の香月雅子 博士(日本学術振興会特別研究員)、英国エクセター大学生態学・保全学センターのデビッド・ホスケン教授らによるもの。詳細は5月7日付で英国王立協会紀 要「Proceedings of the Royal Society B」電子版に掲載された。
従来、生物のメスは強いオスを好む こ とが繁殖行動の定説として知られている。これは、オスが強いほど、外敵から身を守ってくれる確率が高くなることや、強いオスほど、良い餌場や縄張りを持て るといった直接的な利益のほか、遺伝的により強く、繁殖に有利な子孫を残す可能性を高めることが高まるといった遺伝的な利益などが背景にあると考えられて きた。
今回、研究グループは1000体を越すオオツノコクヌストモドキを対象に遺伝解析を行ったところ、メスは強いオスを配偶相手にし て も、直接的利益を得ることはないことを確認。また、強いオスの息子は繁殖に有利だが、娘は繁殖には、大顎の大きさに関係する遺伝子が産卵数の減少にも関与 していること(対立関係)も知られており、結果としてメスは間接的利益を得ることができないことも判明した。
そうした一方、求愛上手な オ スを配偶者として選んだ場合、遺伝的に繁殖に有利な求愛上手な息子を産むことができるようになるため、間接的利益を得ることが可能となるほか、求愛上手な オスとメスの間には対立関係もないことを確認したとのことで、これらの結果、メスは強いオスではなく、求愛上手なオスを配偶者として選ぶ可能性が示された としている。
なお、研究グループでは、今回の発見により有性生殖を行う生物の繁殖様式に関する概念を考え直す必要性が示されたとするほか、生物の繁殖に関する新たな理論を提示するものであり、人間を含めた生物全体の進化の理解につながることが期待されるとしている。
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求愛上手なオスとの間にできた息子は、求愛上手になるので、より多くの子孫を円滑に作れるようになる。しかも、求愛上手なオスは、パートナーとケンカをしない。
うーん、すばらしい論証。納得してしまいます。人間にもあてはまりそう。求愛上手にならないと。
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