この記事の続編→
チャンディーガルのプラスチック袋対策と問題(袋の写真あり)
デリーを含む多くの州がそうですが、チャンディーガルでも2008年より買い物時に
ビニール袋(プラスチック製品の袋)を使うのは禁止されています。
参照
https://www.quora.com/Is-the-ban-on-plastic-bags-in-Chandigarh-justified 他ニュース記事より
しかし禁止されたのは2008年というのは住む前だったので全く知りませんでした。
推奨されてはいないのはよく知っていましたが、一部のお店では当たり前のように使われていました。
これはもう何年も前からインドでは大問題になっていながら、未だに解決していないのです。
一部のお店とは、量り売りの野菜&果物のマーケットでビニール袋は紙袋よりも安価で便利なので店主は使いたがるそうです。
ゴミとして捨てられると配管に詰まったり人にも動物にも悪いと言われていて、路上の動物は間違って食べてしまう事も多いようです。
インドではプラスチックのゴミはリサイクルもされていないそうです。
(現在は一部リサイクルされているそうです。)
また日本の一部の自治体の様に分別もされていません。
ただ州によっては厳しく取り組み、ゴミの分別が行われている所もあります。
チャンディーガルでは分別はなかったのですが、プラスチック袋禁止の制度のお陰でクリーニング店の袋さえ紙袋で驚きました。
よく行くパン屋さんでも紙袋、ギフト店でクリスマス・カードを買っても封筒の様な薄い紙袋に入れられました。
当時はまさか禁止だったとは知らなかったので、環境にはいいよね~、なんて思っていましたが。
マーケット内の小売店での卵は古新聞で作られた手製の紙袋で、白いビニールの小袋に入れるお店もありました。スーパーのオーガニック卵や普通の卵のパッキング容器は全て紙製で、日本の様にプラスチック製は見た事がありませんでした。
スーパーのレジ袋は大~小と様々な大きさの
不織布を使った袋でした。
お店の名前なども印刷されてこれがまた良く出来ていていつも感心していました。
この対策は更に強化されたそうで、できるだけ不織布の袋を使う事が勧められているそうです。
せっかく禁止されていても、八百屋、スーパー内の量り売りの野菜や果物となると、ビニール袋がまだ使われているからだそうです。
チャンディーガルではレジ袋が禁止になってからは、
レジ袋を製造していないのだそうです。が、野菜と果物のマーケットではかなり使われているそうで、多くはパンジャーブ州やデリーから持ち込まれているそうです。
出来るだけ買い物客はマイバッグを持参するように勧められていますが、当時は実践しているインド人はあまりいなさそうでした。モールのスーパーでは、そのお店の大きなレジ袋を持参したら幾らか値引きしてくれていたので、毎回持参していました。
しかしモール内の別の食材店ではまだ買い物袋の持参の習慣はなく、私がそのお店の名前入りの立派な袋を再利用として持って行った時、
「それご自分で持って来られたの?!」と驚かれてしまって、特別な事をしたつもりはなかったので逆に驚いてしまいました!インド人の中ではこんな事をする人がいないんだな、とよくわかりました
プラスチック袋が禁止なら紙製の袋に切り替えれば?と思うインド人もいるようですが、実は以前から
日本の製紙メーカーがインドに進出、活躍しているそうです。ただ小さなお店では需要がなく、店主らも意識が低いそうです。
本当に切り替えたいなら客はマイバッグを持って来ないと無理だ、と話す店主もいるそうです。
日本でもテレビ報道でプラスチックゴミの多さ=公害だと最近取り上げられたばかりです。日本は世界で一位の多さ!海に流れたプラスチック製品の海洋汚染が始まっていて魚、海洋生物の体内に入ってしまい、結局はそれが人間に戻ってきてしまっている(人間はそうした魚を食べている)事にもなるそうです。あまり日本では知られていない事かもしれません。
次世代が一体どんな被害を被るようになるのか、とインドではかなり懸念されています。
インド人よりも魚を多く食べる日本の方が、あまりこの問題を深く知らない人が多いかもしれませんね。
インドのこうしたゴミ問題は大きいかもしれませんが、取り組みにより(家にある量で言えば)日本よりもはるかにプラスチック袋の量は少ないです。
今回、久々に
ゴミのあまり出ないインドの買い物を思い出しながら半分羨ましい気持ちで一杯です。
そして同時に日本のゴミの多さ(袋、トレー、個包装など)に未だ驚愕の日々を送っています。