インドのチャンディーガルってこんなところ

ル・コルビュジエの計画都市 Chandigarh
コルビュジエ建築物、街&生活情報
 

自転車専用レーンwithコロナ/~コルビジエに感謝~

2020-09-25 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan


チャンディーガル車道脇に走る自転車専用レーン。

チャンディーガルにはコルビジェの計画で作られた自転車専用レーンがあります。
インドでは大変珍しいこのレーン。
現地では英語でCycle Track(サイクル・トラック)と呼ばれています。

車道沿いの緑地帯に延びる一見、歩行者用の小道だと思っていたのが
実は自転車専用レーンだったとは帰国して知りました😅 
当時はあのレーンを自転車で通る人は少なかったです。

レーンについての過去記事↓


近年は修復や延長され、同時に場所によっては赤く塗られて自転車の絵も描かれています。



写真は下の動画より拝借しました。

このレーンがあるお陰で、コロナ(COVID19)禍では自転車利用の人が急増したそうです。
ロックダウン中は交通手段を奪われ、その後バスもタクシーも乗るのが怖い。
自転車ならソーシャルディスタンスが取れるし体力作りに!
と喜んで自転車で移動する人達が急増したようですね。

*他にもこの区画整理された街は、
対コロナ政策に有利でロックダウン時には随分役立った、という意見もありますね。
コルビジエの計画した造りはこんな時に最大限有利だったでしょう。


↓インド各地のコロナ(COVID19)情報は以下サイトから


僅か2分半ほどの動画です。
サイクル・リクシャも今やこのレーンを使っているとは!



住民にとってはこのレーンがある事が本当に誇りのようです。
チャンディーガルの人達は、
普段から美しい自然や街並みなど何でも誇りにしていて!
チャンディーガルLovers😍 の住民は多いです!

特に180㎞にも延長されたレーンはインド唯一。

サイクリングはニュー・ノーマルになりつつあり人気になって来てる!
 


所々、レーンが凸凹で補修が必要、ゴミが溜まっている個所もあるそうで、
わざわざ動画に映して指摘している人もいました。

近年は自動車も増え、また秋からの大気汚染の季節に入るとサイクリングは辛いかもしれませんが
コロナ禍を工夫しなんとか楽しく乗り切って頂きたいですね!





衛星都市モハリ/~パンジャブ音楽発信の場に~

2020-07-03 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan


写真は現地のイベント時に見かけたパンジャーブ地方のお人形さんたち。
こういう人形は高速道路のサービスエリアでも見かけました。



今日はチャンディーガルの南西に位置する衛星都市のパンジャーブ州Mohali(モハリ)
=正式名Sahibzada Ajit Singh Nagarについて触れたいと思います。
モハリについての説明は後半に書いています。




このモハリが今、パンジャブ音楽の発信地(録音、撮影地)になっているそうです!
情報源は、シンガポール在住のsingaporesling55さんの記事で、
気になるタイトルが目に留まり読んでみるとびっくり!
チャンディーガル&モハリの事、音楽について触れられています。
     ↓
インドのパンジャブ音楽が熱い


パンジャブ音楽は、現地にいると嫌でも耳に入って来ますよね😅 
パンジャーブ州はターバンを巻いたシーク教徒の人が多いので、ターバンを巻いたシンガーも多いのではないでしょうか。

サイト内にもありましたが、
昨年秋に公開されたボリウッド映画の中の音楽。
設定ではチャンディーガル出身の夫婦が出て来るというストーリー。有名スターたちが出演。



*実はチャンディーガルはきれいな緑地帯があるので、ボリウッド映画のロケ地によく使われている、と聞いていました。
モハリが同様に撮影場所として適しているのもピンと来ました!





~モハリについて~
モハリとハリヤーナ州パンチクラはチャンディーガルの衛星都市で、三つを合わせてTri-Cityと呼ばれています。

こちらはパンチクラ。



チャンディーガルは住宅地なので産業がなく、それを補う様に衛星都市が発展し続けています。
例えばIT関連、工場、ショッピングモール、マンション、大病院などが建設されています。

モハリにはチャンディーガルが出来る前は村があったのみです。
が、拡張したチャンディーガルがパンジャーブ州の土地に食い込んでしまい、両者で土地のシェアをしているという、
おかしな現象になっています。
コルビジエはここまでは計画してませんでしたよ。

チャンディーガルがなかったら、今の発展したモハリはきっとなかったでしょう。




チャンディーガル北部から地図上の赤丸(Phase8=インダストリアル・エリア)まで車で15分程で、
少し南へ行った大病院へは早くて20分位でした。
今は車が増えているそうなのでもっとかかるかも?
あっという間にパンジャーブ州に入り込んでしまうので実は最初、モハリもチャンディーガルだと勘違いしていました。
チャンディーガルからモハリへ車通勤する方も多いです。


モハリでの撮影に関しては、
ここなら広い道路と緑地帯が豊富にあり、一歩出ればそこが撮影所!という手軽さが
音楽発信地にまでした大きな要因になっているそうです。

元々チャンディーガルが拡張してできたモハリのセクター=チャンディーガルの街とほぼ同様ですので、
碁盤の目状に整いセクターで区切られた街並み、大きな公園もあり緑豊かで撮影場所に適してますね!

ただチャンディーガルは南に行くと標高が下がり、その為
モハリは大雨が降ると道路が冠水状態になるという可哀想な土地です😫 



*チャンディーガルがボリウッド映画のロケ地によく使われているという事ですが、
一度チャンディーガルへ向かう高速道路のサービスエリアで、若い女優さんorモデルさんらしき方と遭遇した事もあります!

とにかくコルビジエの計画で、数多くの公園や緑地帯があるのでロケ地として最適!

大きな公園は沢山あります。






住宅街、特に中~北方エリアにはインドの喧騒は全くないですね!
各家の前にはきれいな花が植えられ、いつも癒されました。
言われなければどこの南国かわかりません。



モハリの街の発展も嬉しいニュースですね😄 





今年2月よりSector13が出現&セクターの拡張

2020-06-01 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan


*チャンディーガルのセクターに変化が起きましたので追記記事です。

冒頭の地図、赤枠内はチャンディーガル東部、郊外 Manimajra(マニマージラ)
ここがなんと今年2月にSector13になりました!

2031年までの都市計画の一つとしてこのセクターが出現したのです。

少し前にちらっとニュースを見つけてはいたのですが、まさか正式に決定していたとは!


コルビジエが計画した時、チャンディーガルにはSector13が抜け落ちていてありませんでした。
最初のプランではあったものの、変更後はなくなっていたのです。

これがなぜか不思議で13がない話は勝手な憶測を呼び、好き勝手に解釈されネット上でも拡散されています。
住んでいた当時、セクターナンバーに関しての色々な面白話はインド人の間でも話題だよ、と耳に入って来ていました。


~過去記事参照~ 
手元の資料によると、不吉なナンバーだからという噂はデマだそう。
この話は今回のマニマージラの件に関して、最近チャンディーガルの別サイトでも真相として載っています。
出所は私の記事と同じでしょうね。


Sector13に名称変更する事に対しての賛成派からは
「この数字が不吉とは思っていない」という理由があったそうです。

セクターとして認められた事で住民にとっては嬉しいニュースのようです。
日本の郡が合併で市になったりするのと似てますね。

マニマージラには住む前にマンションの内覧に行ったり、住人を訪ねて行ったり、イベント会場の大きなグランドのバザーにも行きました。


参照


実はこの名称変更は、住民からは反対派もいたそうです。
マニマージラには300年以上の古い歴史ある要塞があり、
名称変更でその歴史的な土地の要素を奪ってしまう、と。
コルビジエの計画を侮辱するという反対意見もあります。

その他にも、グリッド線で区切られていない複数のコロニーなどの郊外がセクターに含まれるようになりました。
該当地域は、セクターのWestと名付けられました。

多分、我が家のドライバーの一人はこの辺りから通って来ていたかも?


名称はSector12(West)、14(West)、39(West)、56(West)へ。
56(West)だけは位置確認がはっきりできなかったのですが、多分この辺でしょう。




またモールや五つ星ホテルもある東部「インダストリアル・エリア フェイズⅠ~Ⅲ」が
「ビジネス・インダストリアル・パークⅠ~Ⅲ」と名称変更されました。




今回セクターに組み込まれなかった他の地域の住人からも、今後の要望を受け付けているそうです。

上記変更がGoogleマップに反映されるのはいつになるのか不明です😅 





動画紹介・上空から見たチャンディーガル

2019-03-03 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan


Chandigarh - fly over most well laid-out city in India


動画のコメントには誉め言葉が沢山見られますね!

スクナ湖、Sector16のクリケット・スタジアムラウンド・アバウト(環状交差点)。
特にこのラウンド・アバウト(2分目辺り)が、上空から撮るとこんなに美しいとは

チャンディーガルのキャッチフレーズは The City Beautiful です。
緑豊かな街で改めて驚き、日本の都会に住むよりもずっと緑が身近に沢山あるんだな、と驚いています。

まだ車社会ではなかった時代に、
車優先の都市を作ったコルビュジェの計画は、当時は成功だと認められなかったようです。

現在数十年経ち、車社会の到来となり、ラウンドアバウト、自転車専用レーン(今までは車が駐車して認識されなかった場所もある)など、彼の造った計画が認められ始めているのかもしれませんね。

一人一人が街を綺麗に保つ努力をし、ルールを守り、
これからもコルビュジェの遺産を守って行って欲しいものですね


2031年までの街計画&マーケット風景

2019-02-22 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan


チャンディーガルには2031年までの街作りのプロジェクトがあります。

参照サイトchandigarh.gov.in

例えば既に出来ていますが、新たに様々なマーケットや公園、南部にもバスターミナルを造り、大規模ショッピングモールや住宅地整備をする、などです。

今後の計画の一つに、
Sector17のショッピング広場にランドマークとして、
11階建てのビルを建築し広場も整備する計画があります。

コルビュジェが作った広場の建物に加え、高層ビルを建てるんですね!


もう一つ驚いているのはSector11のインナーマーケットとその向かいの道路

ここ。コルビュジェのデザインを生かしたチャンディーガル建築が美しいマーケット。
過去記事の自然派レストラン・Aja Fresh & 周辺のお店のある同じマーケットです。








ここは薬局が多いマーケットでとにかく人が多く、駐車場が大混雑して実は昨年も問題になっていたようです。




以前は大雨が降る度に大きな湖となり、駐車できない場所もありました。
昨年工事があったようですがあまり変わらない様子だとか。

予定ではなんと地下駐車場を作り、その為にアンダーパスをマーケット前の車道に造る予定のようです。
車道の片側は車道として残すようです。(サイト内にイラストあり)

そしてマーケット敷地内は歩行者天国にし、楽しいマーケット通りを作る予定のようです
本当に??なんだか半信半疑です。

以下、同マーケット。

みかんを積んだジュース屋さんはいつもここに出店。




みかんを並べる店主。




おじさん、写真撮らせて~!
隣の自転車営業のおじさんにクスクス笑われながら










こうやってジュースにするみかんを準備してるんですね




クスクス笑っていた隣の自転車のお店。
クルチャ?クルチャというパンの一種もありました。料理を挟んで食べるようです。
*パンジャーブ州・アムリトサルが有名だとか。
食べた事がなかったので何なのか知りませんでした






何も買わないで去って行ってごめんなさいね


それから地下鉄を作る予定も一応あるようなのですが、、、
これも何年も前から話だけは聞いていますが??
いつになるのか??

確かに地下鉄があれば移動が凄く楽になると思いますね!


コルビュジェが大切にした自然遺産&樹木を残す運動

2019-02-18 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan




車で移動中、近所の車道で沢山の苗木が囲いの中に植えられているのを見かけた事があります。

チャンディーガルでは苗木を育てた事が発端で、木々を育てるようになったそうです。
そして許可なしに伐採してはいけないというルールが作られたそうです。


住んでいた周辺ではこんな木が見られました。
チャンディーガルという都市計画の前に、住人に立ち退きを強制し更地にされた際、木々は残されたのだそうです。



この辺りも森だったのでしょうか、、、
近くの大きな公園近くにも林のような場所がありました。


この木にはいつも沢山のリスが駆け上っていて好きな木でした。




自然の遺産として大切にされた一つに、Sector1高等裁判所近くのマンゴーの木々があるそうです。
コルビジェがそのマンゴーの森を見て、
自分が手掛ける建築物がそこにフィットすると思ったそうです。

またSector22には多くの木々が連なったエリアがあるそうで、
この木々を利用して計画が変更されたそうです。

Sector1スクナ湖の歩道にある菩提樹もこの街の遺産だそうです。
湖に続くコルビュジェのキャピトル・コンプレックス前の通りは森として残されています。


住宅地内の街路樹。




街中のマンゴーの木やバンヤン樹が連なる場所はかつての村の名残だと思って良いそうです。


そこでチャンディーガルではこうした歴史ある樹木を遺産として残そうという運動を行っています。
自然遺産ツアーも行われています。

Sector12にあるバンヤン樹(樹齢350年)





Sector1スクナ湖にあるインド菩提樹(樹齢100~300年)



画像hindustantimesより


そしてマンゴーの木があった場所は村があったという話、、、

正に住まいの周辺はマンゴーの木が沢山ありました。
ひょっとして住まい周辺には村があったのでしょうか

住んでいた家のテラスより見えるマンゴーの実




猿と取り合いになっていた、手が届く場所にも、、、






セクターの数字遊び/13はこんなところに!

2018-08-04 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan



過去記事参照→Sector13がない理由

Sector13はありませんが、

13という数字はセクターナンバーの中には隠されているそうです。
各南北の位置にあるセクターナンバーを足すと多くが13の倍数になるのです。

例えばSector2+11=13、11+15=26、15+24=39
   Sector3+10=13、10+16=26、16+23=39
   Sector4+ 9=13、 9+17=26、 17+22=39

など沢山の13の倍数が見つかります。

私がチャンディーガル=13というイメージを持っていたのはこれが理由です

現地のインド人の間でも話題になる有名な話のようです。

不思議とされていますが全てが該当するわけでもないので、意図的にそうされたわけではなさそうですよ。

Sector13がない理由は?

2018-07-25 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan

チャンディーガルにはSector13がありません

追記 2020年にSector13が出現しました!


しかし最初のマスタープランにはあったのだそうです。

これに関しての記事を書きかけていた時に、先日の品川の展覧会でそれに関する平面図を見つけました

Sector25までしかない最初のマスタープランの図。展覧会での図をお借りします。
(現在のチャンディーガルはこの倍以上の面積です。)



何気なく見て、2度目に見てやっと気づいたのですが。
拡大してみると、赤丸の数字がセクター番号と思われます。
赤丸の数字がない段もあります。

よ~く見てみると、現在のSectro10&11が4分割されて10、11、12、13となっているのです!
そう、最初のプランでは13は確かにあったのです!



しかしこのマスタープランは変更されました。

実は最初の予定では、現在のSector10~12のエリアは文化に関するセクターにしたかったのだそうです。
ちょうど現在のSector14のパンジャーブ大学の斜め前になるSector10&11の南半分を該当セクターにし、その該当部分をSector12、13とナンバーを振ったのです。

しかし普通は各セクターには一つの数字しか振られません。
が、この案では二つのセクターに四つのナンバーが振られるという案です

また現在のSector12は当時、同じ文化エリアで使う為にキープされていたそうです。
(Sector25までしかないはずが26という仮のナンバー?が赤丸でその場所に描かれています。)

*しかしSector10&11に四つものナンバーを当てはめる事。
*一つのセクター内に異なった目的のエリアを作る事。
これらは理想的ではないとされ、変更がされました。

最初の案は却下、10、11と一つずつのナンバーを振る。
Sector12の場所は隣にキープした空き地に12を当てはめました。
その時点で既に向かい側はSector14に決まっていたのでしょう。
10、11、12と当てはめてそして14に続ける。

現在の図。



あれ?13の場所がないよ

Sector13の行き場がなく抜けてしまったのが真相だそうです


Sector13がない理由に関しては、設計したコルビュジェが西洋人だったので、キリスト教徒だから!スピリチュアル系だから!と、色々な噂が出回っているそうです。

ウイキペディアにもキリスト教徒だからという理由が書いてあり、彼の弟子として働いた人まできっとそうだ、建築家はこういう事をよくするものだ、と証言しているそうですがコルビュジェ本人に尋ねたわけではないと思います。

手元にある資料の本に依ると、噂はデマだと書かれてあります
ただ、Sector14以降のナンバーをずらし、変更して13を入れることはできなかったのでしょうか??
まだ都市計画が完成していない状態なら簡単に出来たのではないかと思うのですが??

こればかりは本人に聞かなければ分からない事ですよね、、、

因みに13という数字は決して不吉な数字でも何でもなく、逆にとても神聖な数字だという説もあります。


余談

実はこの展示会に入る時にロッカーに荷物を預けるようになっていました。
ロッカー前に立った時に、目の前の位置がちょうど13番のキーだったんです。
直ぐにピンと来て13番のロッカーに荷物を入れました。
どこに入れよう?と最初に目に入った数字が13だったので=チャンディーガルだ!と思ったのです。
そして私にとっても個人的にも縁のある数字が13です。

その後、この展示会で13にまつわるお宝資料に出会えたのは驚きでした

Leisure Valleyと名付けられた緑地帯

2018-06-18 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan



度々登場するこの地図、実はこのチャンディーガルはこの地図を右に少し傾けた角度です。
便宜上、街中では上のような角度の地図にしてあるのです。


赤丸で記されたセクターには南北に緑地帯が一部、走っています。
その緑地帯の中に、青い線で川が描かれています。
コルビュジェがこの緑地帯を、モンスーンによる洪水から街を守るための排水溝の役目として作ったそうですが、この川も排水溝の役目になっているんですね!
見えませんが、地図で見るとSector3からこの川は流れています。


この南北に縦断する緑地帯はLeisure Valley(レジャー・バレー)という名前が付いています。
住んでいた頃から不思議でした。 

Valley=谷 なぜ谷なんだろう???と。

地形が南に向けて谷のような緩やかな斜面になっているのだそうですが、それに因んで「谷」と付けられたのだそうです。

このLeisure Valleyには様々なテーマの広い公園、歩道、自転車レーンが走っていて地元民の憩いの場で、観光地としても取り上げられています。

南側も公園を挟みながらずっとLeisure Valleyになります。



Sector10のLeisure Valleyを歩いたことがあったのを思い出しました。
歩いたのはちょうど過去記事に書いた美術館、博物館が集まったエリアの道路を挟んだ真向いです。

その通りに出る丁度、角の場所はこんな感じでした。
ただ人が多くいる場所ではなかったのでささっと写真だけ撮って通り過ぎました。
特に女性は昼間でも治安重視です。一応安全な都市とは言われていますが。





博物館方面に歩くととにかく広くて長い

Sector16のローズ・ガーデンまで行けるかな?とも思ったのですが、旅行者がよく思われるように歩くだけで結構な長距離になります。

位置的に博物館の斜め前辺りのLeisure Valleyでランチができるようなお店もありますので、ランチを挟んでの見学なら便利な場所ですね。

お天気が良ければ気持ちがいい場所です




自転車専用レーンとラウンドアバウト

2018-04-27 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan


前回の記事
の続きになります。

チャンディーガルでは自転車専用レーンがあり拡大中だそうです。

roundabaout(ラウンドアバウト)と呼ばれる上の写真のような環状交差点。
中央は綺麗な緑地になっています。

冒頭の写真はSector16の大通りのラウンドアバウト。
Chandigarh - fly over most well laid-out city in India より。

2枚目の写真はセクター内の小さなラウンドアバウトですが、信号を使わずに左方向へ回りながら車は方向転換します。
幹線道路ではもっと大きなものです。
ラウンドアバウトは19世紀後半にヨーロッパで始まり、この街では交差点といえばこのラウンドアバウトで、インドではデリーなどにもあります。

街で最大のラウンドアバウトといえばSector9,10,16,17の交差点でMadha Marg×Jan Margにあります。

このラウンドアバウトはMatka Chowk(マトカ・チョーック)と名付けられていて、中央には噴水があるんですよ! 
緑色の円形になっている個所です。



Sector26の幹線道路Madhya Margのグレイン・マーケット近くにも昨年から新たに自転車専用レーンができたそうです。
ラウンドアバウトの外側に目立つように赤く色付けられて登場しているそうです。

*参照 後日に書いた記事です。動画もあり。
コロナ禍の中、ソーシャルディスタンスが取れるサイクリングが人気。


これまで特に幹線道路のラウンドアバウトでは、自転車で走行するのは大変難しかったそうです。
車に邪魔され上手く回れずに引き返したり、信号がある場所に行かなくてはならなかったそうです。
赤く色付けされたのは自転車走行者を守る為、目立つようにでしょう。

2枚目の写真と同じセクター内のラウンドアバウト。


小さくても車と自転車が並行して回るのは難しそうですね


赤くきれいな自転車専用レーンを見つけたら、補修された箇所か新たに作られたものかもしれませんね!

チャンディーガルの車道は両側に街路樹がある広い道ですが、それに長い赤い自転車専用レーンが加わると益々インドでは珍しい光景になりそうですね




チャンディーガルの道路2 道路の種類と自転車専用レーン

2018-04-25 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan


チャンディーガルの道路はV1~V8という8種類の道路があり、機能的に作られています。
Vはフランス語のVia=経由、道が由来です。

V1 他都市とを結ぶ幹線道路 (観光客を意識して商業用看板、ライトなどあり)
V2 街のメインの幹線道路(この記事によく出て来る〇〇Marg(Margはヒンディー語で道の意味)と名付けられた大通りでv1と繋がっています)

V3 セクターを区切る車道 (車道として設計されていて歩行者が歩くには向きません)
V4 セクターのインナー・マーケットがある中央通り(セクター内で一番交通量が多いです)

V5 そのV4にアクセスするセクター内の道路
V6 セクター内の住宅地の道路(車が少なく静かで排気ガスが少ない=住宅地が守られています)

V7 緑地帯のあるセクターの歩行者向けの道路
V8 V7に並行する自転車専用レーン(緑地帯以外にも広がっています)

私はこのV8の自転車専用レーンの記憶がないです
(というより、ただの歩道だと思っていたのがそうでした。)
実は今や拡大を続けているようです。

チャンディーガルでは自転車専用レーンの事をcycle tracks(サイクル・トラックス)と呼ばれているそうです。

自転車に乗る生活ではなかったので、実はこの自転車専用レーンの事を意識していませんでした。
南北を横断する緑地帯の公園内では目立ってこれがあるようですが、その他にも延びているそうです。

これまで街全体で全長82㎞あったそうですが、車が侵入して機能されていなく補修が必要だった箇所もあるそうです。
なのでそれが自転車用のレーンだと気づかない人もいたのかもしれません。

昨年からのプロジェクトで新たに90㎞増設している最中で、完成すると全長172㎞にもなるそうです!
既にスクナ湖、その近くのゴルフコースやパンジャブ大学周辺、Sector26の交差点に出来ているそうです。
その他にももっと増えているかもしれませんね。

下はセクター内を走る自転車の女性。
近所のメイドさんがこういう服装で乗っていましたね。




因みにインド人が英語で「バイクで通っている」と話す事があるかもしれませんが、それは「自転車で通っている」と言う意味です。bike(バイク)は英語でbicycleの意味です。日本人はとっさにバイクで通ってるのか~!と勘違いしそうですよね
当時、担当してくれていたドライバーも自転車通勤していて「バイクで通っている」と話していました。

雷雨やバケツをひっくり返したような大雨がたまに降りますが、自転車通勤の人は大変です。
当然、遅刻の要因にもなります。
ぜひ自転車専用レーンを整えて走行しやすくして貰いたいですね!

次回はその自転車専用レーンと環状交差点であるラウンドアバウトについてです。




最初のマスタープランと街の拡張

2018-03-24 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan


以前の記事→元は村だったセクターのマーケットで、セクター19は何のアクティビティにも利用されないセクターだったと書きました。

その理由は、Sector19と20は当初の計画であるマスタープランの端っこ(角)だったからだそうです。

実は、そもそもコルビュジェが最初の計画で与えられた土地面積は随分と小さく、現在のチャンディーガルの半分にも満たない面積でした。

街の中央から南も拡張してできて行ったセクターだそうです。

黒線で囲んだ部分が最初の計画の面積。
たったこれだけの小さなものだったのですね!



Sector19と20は角だったんです。
そしてSector26~30は街の面積拡張で慌ててそこに振り分けて付けられたナンバーなので、Sector7、19、20、の横に突然26~30という数字が並んでいるのだそうです。

住んでいた当時、なぜ番号が続いてないんだろう~?と疑問に思っていました。

また街の南部はどんどん拡張を続けてSector57~65は最終的にはパンジャーブ州のMohali(モハリ)にまで食い込んでしまっている状態なんですね。

一見、チャンディーガルのように見えますが、実際はモハリと被っています。
赤枠内のサヒブザダ・アジット・シン・ナガー=モハリ。






本当はSector56までで終わりのつもりが、更に拡張してしまったそうです



食い込んでしまった所は実際の住所としてはMohaliになっているそうですが、本来はチャンディーガルの街の拡張でできたセクターだそうです。

新しくできたチャンディーガル国際空港も両方の街に跨ってしまっているそうで、エア・ターミナルの住所はMohaliなんですよね!



2020年、新たにチャンディーガル郊外のエリアもセクターに含まれ拡張されました。
セクターナンバーにWestが付いて。
今まで存在しなかったSector13までも追加されました!





コルビュジェはマーケットもデザインしたの??

2018-03-04 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan




上の写真のマーケットは、確か幹線道路のMadhya Marg沿いだと思います。


下の写真は二枚ともSector11です。

この様なデザインは他のマーケットでも見られます。街全体が彼のデザインだというのを思い出させますね






この街ではコルビュジェは、日本のまるで団地に似たようなコンクリート・ブロックと呼ばれる長細い住宅もデザインしています。

セクター内にマーケットを作るのも彼の計画ですが、マーケットのデザインも彼がしたのでしょうか??
その情報を見つけることができないのでわかりませんが、彼のデザインだと思いたいですね!


こちらはコルビュジェがデザインした州政庁舎で、この街のユネスコ世界遺産の一つ。




彼の建築物には共通点がありますね


この記事の答えに関する記事はこちら
       ↓
コルビュジェの様式が見られるチャンディーガル建築1
コルビュジェの様式が見られるチャンディーガル建築2





南北に走る緑地帯の役目

2018-02-09 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan


前回の記事に関してですが




この赤枠=南北に走る大きな公園や庭園のあるセクター。
これは何を作りたかったかというと、、、

この街は南に向けて緩やかな斜面になっているそうで、モンスーンの大雨の時に水の流れがこの緑地帯(この緑地帯の中には川が走っています)を通るように作られ、排水路の役目になっているのだそうです。

南北に縦断する緑地帯を作ることによって、住民の身近にはどこにでも大きな公園や庭園があるという安心感を与えてくれたのだそうです。

コルビュジェは色んな事を計算してこの街を作り上げたんですね。
元々この緑地帯の構想は前任者の計画を引き継いだそうですが。

住んでいた頃には知らなかった事が多いです。

上の地図の南のセクター外にMOHALIという街がありますが、実は昨年2017年に大雨で道路が洪水になり大変なニュースになっていた事を最近知りました。
ちょくちょくあの辺りではそういう状態になるのだそうですが。

街中でもマーケットの駐車場が湖の様になる場所もありますが、道路事情が悪いインドではどこでも起きます。

でも南に向けて斜面になっているなら街中の雨水がどっとMOHALIに集まるのかもしれませんね

この記事の続編→Leisure Valleyと名付けられた緑地帯




公園や庭園があちこちに

2018-02-07 | コルビュジェの構想&街の造り Le Corbusier's plan
 
 
チャンディーガルには公園や緑が多く贅沢な造りになっています。
 
これもコルビュジェの設計通りなのでしょう。
 
下の図の様に見事に設計された、道路を挟みながら南北に走る庭園や大きな公園。
「赤い枠」のセクターの一部がそうです。
 
Sector1の森林地区からスタートし、10、16、23、36、42、53まで花や竹、ヤシなどそれぞれのテーマを持つ庭園や公園があります。Sector53の公園は2015年にオープンしたばかりだそうで、最初の計画から付け加えられたのでしょう。
 
 
 
 
この中ではSector10の緑地帯とSector16のローズ・ガーデンに行った事があります。
Sector1のスクナ湖周辺の自然も癒されます。
 
「緑の枠」も大きな公園になっています。
緑枠の左端は近辺の村近くにある大きな植物園です。
またSector31には色使いがチャイニーズチックで怪しい?五重の塔を模した建物のある日本庭園もあります。
 
 
近所の公園。
 
お昼休みの憩いの場のようでした。
マーケット前でバス停からも近く便利な公園のようです。
 
 
 
ブランコや滑り台などの遊具も備えていて子供たちがよく遊んでいました。
 
 
 
住宅地に入ると、ここにも遊具のある公園が!
 
 
 
 
以下は別の大きな公園です。
日本だとどこかの庭園か観光地といってもいいような広さ。
写真ではよくわかりませんが広すぎてもったいない位です。
 
色んな花や木が植えてありリスが沢山いて、犬や人が昼寝していたり寛いでいたりデートスポットの穴場でもある公園です。
 
後でわかったのですが、Poinsetia And Ixora Gardenという庭園だそうです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
公園のすぐ隣には遊具とお寺が。
お祭りの時などいつも早朝から爆音でお経や音楽が聞こえて来ていましたが、恐らくここからでしょう。
日本だと苦情が来てもおかしくない程の爆音です
 
 
 
なんだかお寺に見えないモダンなデザイン?
 
 
 
 
 
 
下は別のセクターの公園。どこも似た感じです。
全部は歩いた事はありませんがここも奥行きがあって広そうな公園です。
 
 
 
遊具のある公園があちこちにあって、改めてすごく恵まれた環境に思えます
 
日本には近所にこんなに沢山の公園がありませんよね。