前回の記事のSector22のマーケットです。
写真は中央通りのインナー・マーケットのお店で、ここから続く裏一体が巨大なマーケットになっています。土日にしか行った事がありませんが、いつも大勢の人で賑わってお祭りのようです。
有名なのがこの裏・南側にあるShastry Marketで、元はチャンディーガルができる以前からあった村人のマーケットで、小さなブースのお店が集まった建物です。値段は安くインドらしいお土産が買える所で何でもあり、見るだけでも楽しい所です。(Sector19にもこの様なマーケットがあるそうです。)
その建物内は迷路のように細い通路になっていて小さなお店がぎっしり。外には露店が出ていて敷地が広いです。
服、靴、帽子、バッグ、アクセサリー、カーテン、クッションカバー、台所用品、室内装飾品、宗教グッズなどあります。激安なので値切る習慣はここにはなさそうですがそういうお店では「Fixed Price」と表示されています。買ったことはありませんが建物内にはフレッシュ・ジュースのお店もありました。
露店では「3個買うからいくらで売って」というように交渉して買えたものもあります。
男性の下着などは洗濯すると色落ちするそうで、他の物とは一緒には洗えません。
ここがShastry Marketの建物の道路側から見た光景。
中には無数のお店が入っています。
以下は露店。無許可で出しているお店が多いようで警官が現れるとわかると、突然に店主たちが商品を片付け始め、ささ~っと大勢で逃げ出します。どこかの国でもよく見た光景
下のアクセサリーのような物は、インドの宗教的な儀式の「兄弟姉妹の日」にこれをお互い手首に巻きます。
これは宗教的な装飾品。インド人宅の玄関で飾られます。
ここで日本へのお土産を買う人達もいました。
トイレを探しに教えて貰った場所は、通りを挟んだ西方で少し離れていました。
トイレはお掃除の人も常駐していて汚くありませんでした。
下の地図でPublic Toiletと表示が出ています。
トイレの近くには更に長細く貴金属アクセサリーの店が並んでいて驚きました。
しかし楽しいだけではありません。
実は先月、このマーケットで火事が起きて今もまだ注意が必要だそうです
特に小さなお店が集結した建物内は、日本で言う消防法には絶対に引っかかるような造りです。
インドならどこでも見られる電線が垂落ちた状態。
ここでもそれが危険だとされていて、火災が起きた時の消火法の対策がずさんだそうです。
そして「建物の奥まで入り込んだら逃げ場がない」建物内の通路は狭いです。
これは恐らく他都市でも当てはまり、インドらしいインドの街の商店街ではどこでも同じだと思います。
行かれる方は最低限の事を頭に入れて行動されて下さい。
建物内に入らなくても、最低限ですが外側だけでも楽しめます。
アクセス
Shastri Market
Shastri Market Road, Sector 22C, Chandigarh
11:00 AM - 9:00 PM
月曜日休み(一部の店は開店)
セクター中央通りにあるKIRAN CINEMA(地図では右上の方)という映画館があり、そこはインナー・マーケット入口でそこから入ると沢山見られると思います。この映画館はコルビュジェと協働したマックスウェル・フライの手掛けたものです。
車が多くここには駐車できません。
インナー・マーケットの前にも露店が多く出ていて、そこからもう賑やか!裏側に進むとぞろぞろと皆が行く方向(地図のShastry Market Rdという道路に向かう方向)に進むと一帯に露店が沢山出ています。
マーケットの端と道は繋がっていて行けるようになっていました。
Syastry Marketという文字の場所が小さなお店が集結した建物になります。
露店の広場の裏の方に駐車場?か空き地?があり、ドライバーはそこに駐車していました。
そこよりも映画館方向から入った方が沢山見られると思います。
建物内は人も多く真夏は蒸し暑くなるので、飲料水持参の方が良いです
写真はSector22の大きなマーケットで、この街にもインドらしい雰囲気のマーケットがあります。
最初は偶然に立ち寄ったらあれ?なにここ、青空市場で面白いと何度も行きましたが、先に住まれていた日本人の方もたまにここに行くと聞いた事がありました!
チャンディーガルはインドらしくないとか、コンクリート・ブロックばかりで人の活気を感じさせない、観光客にとっては住民の姿が殆ど見えない、という感じかもしれません。それはコルビュジェの計画によって、マーケットがセクター内部にあるので車道からは住民の様子が殆ど見えないからです
Sector22は計画により、最初は住宅地として発展して行った場所なのだそうです。
彼のコンクリート・ブロックと呼ばれるデザインの、日本の団地に少し似た造りの住宅が並ぶ場所でもあります。
しかしそれ以前このSector19、20、22辺りはこの街ができる以前から存在した村とマーケットがあったそうです。チャンディーガルは何もない平原や森林だったという話もありますが、実は村が幾つかあったんですね!
Sector19辺りはある理由があり、当初の計画では何のアクティビティにも利用されないセクターとなっていたそうです。
そのある理由についてはまた別記事にしますが、それをいい事に動かない状態を続けたそうです。
そこにあった彼らのマーケットは当然ですが、インドらしいマーケットだったのでしょう。
行政の圧力もあったにも関わらず、とにかくそれはパワフルで根深く立ち退かない。
結局、更地に戻す事は困難とされ行政にとっては「邪魔」な存在だったそうです
結局は彼らに対して立ち退きを成功させる事ができず、嫌味のように「正式ではないセクター」というレッテルが貼られています
が、地元民にはお祭り時の路上の出店などインドらしい雰囲気が受け、行政側も容認するべきだという声があります。そして村出身の人達が起こすトラブルや治安の悪さなどについては今でも問題視されています。
またSector20と写真のSector22にも村とマーケットがあったそうで、現在もインドの衣類や食品、生活用品のマーケット。値段が安く地元民に貢献し、雰囲気は全くインドそのもので大きく発展し、安くて楽しい買い物の場として連日賑わっています。
コルビュジェの構想した街作りだけだったら、今のチャンディーガルはもっと違っていたのかもしれませんね。
Sector22のマーケットにはネットで知った観光客も来るようで、この辺りでは一番大きなものです。
住民達はここが大好きで「大型モールは値段が高すぎるからこっちがいい!何でもあるよ!」とドライバーからもよくお勧めされました。
モールとは違う楽しさがここにあり、何を買うわけでもなく何度か足を運びチープで可愛い物を買いました。
次回はそのSector22のマーケットの紹介です
上の写真のマーケットは、確か幹線道路のMadhya Marg沿いだと思います。
下の写真は二枚ともSector11です。
この様なデザインは他のマーケットでも見られます。街全体が彼のデザインだというのを思い出させますね
この街ではコルビュジェは、日本のまるで団地に似たようなコンクリート・ブロックと呼ばれる長細い住宅もデザインしています。
セクター内にマーケットを作るのも彼の計画ですが、マーケットのデザインも彼がしたのでしょうか??
その情報を見つけることができないのでわかりませんが、彼のデザインだと思いたいですね!
こちらはコルビュジェがデザインした州政庁舎で、この街のユネスコ世界遺産の一つ。
彼の建築物には共通点がありますね
この記事の答えに関する記事はこちら
↓
コルビュジェの様式が見られるチャンディーガル建築1
コルビュジェの様式が見られるチャンディーガル建築2
ブログ紹介
(ローズガーデンの薔薇祭り、自然史博物館(科学博物館)、Sector17のショッピング広場)