インドのチャンディーガルってこんなところ

ル・コルビュジエの計画都市 Chandigarh
コルビュジエ建築物、街&生活情報
 

高架道路建設に反対運動~700本もの樹が伐採予定~

2020-12-30 | ニュース News



写真はセクター内の街路樹です。
このように街路樹がどこにでもあるのが住民の誇り。

12月中旬に、チャンディーガルSector29×31(Tribune Chowk ラウンドアバウト)に高架道路の建設計画が半ば決定し、
住人たちはがっかりしています。



この高架道路建設に対してきな臭さを感じる住民たち。
なんだか騙されてる感じ、と。

ここは国際空港やインダストリアル・エリア方面に近い場所です。
四方八方からの車両が集中し、計画は増加する交通渋滞の緩和を狙ったものです。

これまでは、広い道路&街路樹を伴う美しい景観がこの都市の誇りでもあり、
高架道路は全く必要としていなかったようです。


距離は最初の提案よりも短くなったそうです。
しかし700本もの街路樹を伐採する事、
美しい街並みを損なう事に住民達から反対運動が起きています。


下のサイトで紹介されているのはチェンナイの高架道路。
同様にチャンディーガルにも、
美しくデザインされた四葉のクローバー型が考えられているそうですが。


700本もの街路樹を伐採するなんて!!😫 
学生や活動家たちが集結!
一部は樹齢60年。
という事は、この都市の誕生と共にあった樹木たち、、
道路を拡張したり地下道を作ったり、と代替案はあるのになぜ高架道路に拘るのか?と。

ディワリでは爆竹が禁止され大気汚染対策を取るのに、
その大気汚染を緩和させる樹木を伐採するなんて!
子供たちの未来を考えて!という声もあります。


元々チャンディーガルの樹木は遺産。
とても大切にされています。




富裕層が多くプライドが高いと言われる住民たちですが、
環境に関して関心を持ち、コルビジエがデザインしたこの都市に
手を加えるとなると反対派が現われますね。
住民の希望は高層ビルなどがある都市化ではなく、
自然を残した美しい街並みなのに。

今後も長期に渡る都市計画で、
街中に高層ビルが建設される計画もありますので、度々こういった反対運動が起きそうですね。
既に反対派が発信しています。

追記 
住民の反対運動やコルビュジェ都市構想の視点からの専門家の許可が下りていない事が発覚したり、地下鉄プロジェクトとルートが被り調査といった様々な問題で数年間も工事が中断していましたが、2024年10月28日から一部が開通したそうです。
多くの樹木が伐採されてしまい伐採した箇所はコンクリートで蓋をされた状態で、どこに木が植えられていたか目視でき、嘆く住民達もおられます。




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