
過去記事で書いた記事のコルビュジェはマーケットもデザインしたの??についてです。
手元にある資料の本などによると、彼の主なデザイン様式は、そのまま街のあちこちで見られるそうです。
彼のこの街のデザインは「インドでもない、海外のものものでもないコルビュジェ独自のデザイン
」としてChandigarh Architecture(チャンディーガル建築)と呼ばれているそうです。

マーケットのデザインももちろん、彼のデザインがそのまま「チャンディーガル建築」としてあちこちで生かされているんですね!

この街だけでなく外国で手掛けた彼の作品も含めて多くの共通点が見られます。
その一つがブリーズ・ソレイユと呼ばれる日除け。
正面に格子状の日除けが付けられています。
資料には蜂の巣状と書かれてあります。
外壁に窓を付けただけでは太陽光が室内に直接入って来るので日除けを付けているんですね!
Sector1の州政庁舎(キャピトル・コンプレックスの一つでユネスコ世界遺産)。

Sector1の高等裁判所(キャピトル・コンプレックスの一つでユネスコ世界遺産)。
実は遠くからしか見た事がなくトリップアドバイザーよりお借りします。
意外と住民は行った事がないのです

Capitol Complex (トリップアドバイザー提供)
Sector11のマーケット

Sector11のマーケット
蜂の巣状と名付けられた理由がよくわかります。

インドの強い太陽光を遮るために付けられたこの日除け。
コルビュジェがブリーズ・ソレイユと名付け建築用語になっているそうですが、私は素人なので知りませんでした。
このブリーズ・ソレイユはこの街の初期のコルビュジェ建築物(日本の団地に似たデザイン)にも見られるそうです。
行った事はないですが、Sector22などには初期の頃のコルビュジェの集合住宅が見られるそうです。
1階にはテラスがありテラス・ハウスと手元の本には紹介されています。
ブリーズ・ソレイユは日除け効果はあるのですが、冬には太陽光を取りいれたいという事で、それに対応したデザインも後に考えられたそうです。建材もコンクリート、コンクリートは当時は高価だったのでレンガ、その両方を使用など。
しかし欠点として熱気と砂埃が溜まる事がわかり、窓を開けるとそれらが室内に入って来るという事だったそうで、それ以降の使用は無くなったのだそうです。
そして広いバルコニーや中庭が取って代わり、室内に直接太陽光が入って来るのを防いでいるそうです。
この街の戸建ては大抵、大きなバルコニーやテラス、中庭がありますが、単に豪邸だからではなくそういう訳だったんですね!
そしてインドの砂埃はかなり酷いです。
最近もインドで砂嵐が起きて死者が多数出ましたが、日常的に多かれ少なかれ砂埃が舞っていて、バルコニーは直ぐに砂埃が溜まります。
サッシが海外から広められる近年まで、現在も多くの住宅がそうですが窓やドアは木枠で隙間だらけです。
長期に留守で締め切っていても、帰宅すると床には砂埃(&虫)が入り込んでいて、日本ではあり得ないことです

とにかくインドの室内&屋外掃除は大変なので、インド人家庭の多くは掃除人を雇っていますね。
ブリーズ・ソレイユが無くても砂埃が酷いのですから、熱気だけでなく砂埃も溜まってしまうのはとても残念な事でしたね

店舗内に砂埃が入り込むのは確かに日本では想像できないですね^^;
でも、インドという土地の味というか、その国やその都市の生活様式に触れたい人にとっては極上と感じますね^^
インドでは店舗でも屋内でも砂埃が入って来ますね。私は家で掃除人を雇っていなかったので結構、大変でしたがまあ現地の人のあの気候と生活様式に対応して生きる大変さみたいなのを実際に経験できて良かったかな、と思っています!
きりたんさんの様に、極上と思える方ならきっとその国や都市では楽しく過ごせますね!