ここ数日、Jamaica Jazz at Blue Note が近づいてきたこともあり、TwitterのTL上ではこの話題がもちきりで、以前から気になってたJazzとReggaeの関連性についてまとめてみました。
そもそもReggaeのRootsであるSkaはJamaicaのJazz MusicianであったRoland Alphonso、Tommy McCookなどが作り上げた音楽で、録音は『Jazz Jamaica』などで聴くことができます。
Count Ossieのもとで活躍したCedric Brooksは『Light of Saba』でHorace Silver の”Song For My Father”をカバーしています。
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YouTube: Cedric Im Brooks - Song For My Father
Earl Chinna Smith参加のSoul Syndicatsは 『Was,Is & Always』というアルバムでDave Brubeckの”Take Five”をカバーしています。
こういったことからReggae のルーツにはJazzの影響がうかがわれます。
次はJazzにおけるReggaeの影響をたどっていきます。
Rico の『Man From Wareika』のUS盤はJazz名門レーベルBlue Noteからリリース。
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YouTube: Rico - Africa (ISLAND).wmv
Buster Williamsの有名ネタ盤『Pinnacle』がありますが、そもそもPinnacleとはラスタのコミューンのこと。また、Leo Smith はラスタに共鳴しWADADAと名乗るように、Reggaeのアルバムではないのですが『Rastafari』 というアルバムもだしています。
Jazz MusicianによるReggaeの演奏を調べてみると、
Clifford Jordan,Charles DavisもReggaeAu Go Jazzという ReggaeのAlbumだしています。
Jack DeJohnetteはECMの『Inflation Blues』 ではタイトル曲がそのままReggae。
自身の音楽をGreat Black Musicと称したArt Ensemble of Chicagoは同じくECMからの『Nice Guy』で”Ja”というReggaeの曲を演奏し、DIWからの『Acient To Future』ではBob Marleyの”No,Woman, No Cry”をカバーしています。
AEOCのメンバーであるLester BowieもECMからの『I Only Have Eyes For You 』で”Coming Back , Jamaica”というReggaeを演奏、Don Moyeの『African Song』では”By the Rivers of BabyLon”をカバーしています。
Don Cherry は ECMからEd Blackwellとの共演盤『El Corazon』でRoland Alphonsoにささげる曲を演奏し、『Home Boy』で”Butterfly Friend”というReggaeを演奏しています。
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YouTube: Butterfly Friend Don Cherry
Eric GaleはJamaicaのMusicianを従え、『Negril』というReggaeアルバムをリリースしています。
Pharoah Sandersの『oh lord ,let me do no long』でReggaeを演奏しています。
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YouTube: Oh lord, let me do no wrong - Pharoah Sanders
以上のようにJazzにおけるReggaeの影響を振り返ると、音源としては70年代以降が目立ち、ミュージシャンとしてはアフロアメリカンの意識が強い人たちが多いです。この意識が強まったのは公民権運動以後で、この動きにはマーカスガーベイの思想が大きな影響をおよぼしており、さらにマーカスガーベイはラスタファリアンの形成に大きな影響をおよぼしてます。このことからもJazzとReggaeの共通点がみられます。
JazzとReggaeが親和的なのは必然なのかなと思います。このテーマはもっと掘り下げれば面白い関係性が発見でき、今後も調べていきたいです。